出版社内容情報
つらい時も楽しい時も、台所に立った。料理を作れば幸福になれたから……。イタリアの女流建築家が綴る人生と心に残る料理の話。
内容説明
いつも料理といっしょ。カボチャの花の詰め物のフライで恋を語り、うつろな時間を煮込んだミネストローネ。イタリアの女性建築家が語る私の人生・私の料理。ようこそ、イタリアの食卓へ。
目次
第1章 1950年代 ローマ―国家公務員と小学校教師
第2章 南部イタリアから北部イタリアへ
第3章 恋愛と誘惑
第4章 1968年 ミラノ
第5章 「彼」の家族
第6章 結婚生活
第7章 結婚後いろいろ考えたこと
第8章 無意味な自由
第9章 カルロフォルテでの復活祭
第10章 ポーカー女仲間
第11章 「ネミーカ」と「マラフェンミナ」
第12章 「フルットゥアーリア」の玄関前で
第13章 これからも続く「まとめ」
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たまきら
25
これまた実家にて。レシピ集なんですが、一人の女性の人生に寄り添った思い出のレシピ集でもあり、ぐっときます。幼少の頃布団の中から聞こえたおかかをかく音や、最初のデートで食べたピザ。初めて恋人が作ってくれた料理…。自分のことを思い返しつつ読みました。最愛の人と思ってた人と結婚したのにうまくいかないつらさ、愛する兄の思い出、そして後書きではもっと大きな損失…それでも生きることへの情熱がつまっている素敵な本でした。2017/05/01
チェアー
14
食べることはいつも隣にある。喜び、悲しみ、友逹、愛、孤独、それらの人生の味付けをしてくれる。 しかし、わかりにくい本ではある。筆者の半生記といっても中途半端、レシピ本としても中途半端。 すべてがイタリア的、といえるのかもしれない。2017/11/29
のんぴ
11
図書館で見かけて何度も借りなおしてやっと読んだ。第二次世界大戦後、イタリアのわりと裕福な家に生まれて、フェミニズム運動に関わり、インテリ系の雑誌の編集スタッフをしているというわりには、孤独に弱く、結婚しても、夫の知人と不倫し、夫にも彼女ができ、何度も別れたりくっついたりし、家族や親せき、友人をたくさん招いて、手の込んだ料理を振る舞い、という感じでラテン系のメンタリティは理解できないわ。思い出とともに料理があり、料理を通じて愛を感じられるというのは、なんだかいいな、とも思うけど。2018/12/21
泉を乱す
10
内田洋子のエッセイで知ったレシピ&エッセイ本。 びっくりするようなレシピ(食材)もあってイタリア料理の深さを知った。。。2022/08/20
fragro
3
レシピに揚げものが多いあたりで相性は問われよう。また、半ばで身持ちの悪さが露呈されてからは「ななめ読み」で巻末までたどり着いた。期待したカネロニその他彼らの作り方について特に収穫なし。幸か不幸か絶版なので図書館で借りて読んだが、時間と手間の無駄だったと思う。残念。2021/04/15
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