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孤島の来訪者

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  • サイズ 46判/ページ数 339p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784488028183
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

謀殺された幼馴染みの復讐のため、テレビ局のADとなった竜泉佑樹。ターゲットの3名を含む9名で曰くつき無人島のロケに参加した佑樹だったが、初日からターゲットの一人が殺されているのを発見する。自らが手を下すはずが、一体何者の仕業なのか? しかも、その犯行には人ではない何かが絡み、佑樹たちの中に紛れ込んでしまった!? 疑心暗鬼の中、またしても佑樹のターゲットが殺害され……。『時空旅行者の砂時計』で話題を浚った著者が贈る〈竜泉家の一族〉シリーズ第2弾、予測不能な孤島本格ミステリ長編。

内容説明

謀殺された幼馴染の復讐を誓い、ターゲットに近づくためテレビ番組制作会社のADとなった竜泉佑樹は、標的の三名とともに無人島でのロケに参加していた。島の名は幽世島―秘祭伝承が残る曰くつきの場所だ。撮影の一方で復讐計画を進めようとした佑樹だったが、あろうことか、自ら手を下す前にターゲットの一人が殺されてしまう。一体何者の仕業なのか?しかも、犯行には人ではない何かが絡み、その何かは残る撮影メンバーに紛れ込んでしまった!?疑心暗鬼の中、またしても佑樹のターゲットが殺され…。第二十九回鮎川哲也賞受賞作『時空旅行者の砂時計』で話題を攫った著者が贈る“竜泉家の一族”シリーズ第二弾、予測不能な本格ミステリ長編。

著者等紹介

方丈貴恵[ホウジョウキエ]
1984年兵庫県生まれ。京都大学卒。在学時は京都大学推理小説研究会に所属。2019年に『時空旅行者の砂時計』で、第29回鮎川哲也賞を受賞しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

しんたろー

262
方丈さん2作目はデビュー作を上回る本格ものに仕上がっていて、トリックも犯人も予想の遥か上を行かれてしまった!しかも「今回はこうきたか!」と唸らせるSF的な特殊設定を上手く融合させて、王道「孤島」設定でのフーダニット&ハウダニットで飽きさせない。細かい突っ込みどころや前作でも指摘した欠点「心情不足」は変わらないが、補って余りある斬新な面白さと古典的な匂いで楽しませてくれた。伏線回収も丁寧で判り易く、エンディングの締め方もスッキリと手際良くて、鮎川賞の先人たちを超えそうな存在になってきた。3作目が待ち遠しい♬2021/03/02

パトラッシュ

255
離れ小島が舞台の連続殺人とは金田一少年的な話かと思いきや、実は食った相手に変異するという異世界から来た謎の生物とは。すでに判明している“犯人”マレヒトが誰に化けているかが謎の中心で、クレメントやラインスターが好みそうな設定のミステリに挑戦した点は評価したい。人間の考えや行動に不慣れなマレヒトが犯す微細なミスを、探偵役と読者がどこまで見逃さないか競争する形になる。物語的には面白いが謎解きが難解で、主人公の佑樹が殺された幼馴染の復讐を図る部分はマレヒトによる殺人と有機的つながりに欠け、完成度が損なわれている。2022/03/12

麦ちゃんの下僕

253
[孤島の惨劇2020⑤]島:鹿児島県K郡の無人島「幽世島(かくりよじま)」。T港から船で4時間近くかかり、干潮時のみ繋がる本島&神島から成る。◇『時空旅行者の砂時計』に続く「竜泉家の一族」シリーズ第2弾。前作も凄かったですが、今作はそれをさらに上回る“傑作”です!『ハサミ男』等と同じく“狙っていた獲物を何者かに横取りされる”パターンですが…第1の殺人直後に指摘される“意外な犯人”に絶句(笑) この作品はネタバレを踏まないうちに(できれば「あらすじ」も読まないで)予備知識無しで読むことをオススメいたします!2021/02/16

青乃108号

248
これは特殊設定にも程がある極めて異端の作品だった。タイム・トラベル物超有名映画の2作目をヒントに(タイム・トラベルは一切関係ないが)造り上げられた世界観の、ある孤島で起こる連続殺人。惜しいのは遊星からの●●ばりの緊迫したシチュエーションに持ち込みながら、そこから物語が中だるみしており退屈である事だが、解決編及びエピローグの多重解決てんこもり具合が物凄い。白井作品も真っ青。しかも3重の復讐劇までぶっ込みつつクライマックスの大カタルシス。最後の最後で明かされる事実が真のカタルシスであり、読後感は非常に良い。 2025/03/19

nobby

224
期待通りに大好き♬冒頭から語られる事件は45年前の孤島での13人皆殺し、まさに津山三十人殺しか!?ともうニヤリと惹き込まれる!同じ場所でまた状況重なるクローズドサークルでの連続殺人と、ある復讐劇の意味深なせめぎ合い。それに夢中になっていたら鮮やかに『特殊設定ミステリ』やって来た!そのトンデモたるや文中のまま「もはや何でもアリだし、やりたい放題」(笑)その存在を受容した後で、きちんと全て説明つける圧巻の謎解きはお見事!さらに追加の一捻りや大元の事件背景にも結び付いた納得の後で目にする大オチにも一本取られた♬2021/03/07

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