内容説明
ヨーロッパの磁器絵付の伝統的なモチーフとして、風景はいつの時代にも素晴らしい作品の数々を生み出してきた。ドイツベルリンKPMやヘキスト、ヘレンド、そしてマイセンも、みな独自のスタイルで風景を描いてきたのである。もちろんそれらは熟達した技が作り上げたものである。本書で、著者はビギナーにもトライできるようなシンプルな風景から多色使いのエレガントなデザインまで、幅広くそのテクニックを紹介している。磁器絵付を学ぶすべての方に必携の一冊。
目次
ペインティングのための用具
風景画のための背景
ラントシャフテルン(ランドスケーピング)
モチーフの構成
3つの大切なステップ―前景・中景・後景
イングレーズペイントの単色で描く風景
パープルの濃淡で描く風景
人物を配した風景
多色使いの風景
モダン・テクニック(技法の組み合わせ)
クリスマス・ベルの冬景色
著者等紹介
ガイスラー,ウヴェ[ガイスラー,ウヴェ][Geissler,Uwe]
1973年から77年、国立マイセン磁器工場で花の絵付に従事。79年から84年にかけて、同磁器工場で仕事のかたわら、独学で果実、動物などの絵付技法を習得、また装飾デザインなども学ぶ。84年、社会主義体制下の東ドイツを逃れ、自由と創造的な芸術活動を求めて西ドイツに移住。87年、ケルンでアトリエ開設。また世界各国で磁器絵付の講師を務める
森山緑[モリヤマミドリ]
青山学院女子短大英文科卒。慶応義塾大学文学部在籍。1990年から97年、オランダ・アムステルダムに滞在。画家吉屋敬氏に油絵を師事。ヨーロッパ各地の美術全般に関心を持ち研究を始める。帰国後、トールペインティングやデコラティブアートの分野の翻訳に携わる。現在慶応義塾大学にて西洋美術・文学を勉学、研究中
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