出版社内容情報
教室から、学校からの発信。子どもの学びが、どこで成立し、何によって発展するかを探究した教師たちのドキュメント。●4つの実践記録●「学級崩壊」から総合学習へ/「妙音沢」から学ぶ/「ぬか漬け」から学んだこと/町の名産「ひじき」を追って
内容説明
総合学習の実践からカリキュラムの創造へ、そして教室の変革から学校の改革へ。子どもの学びを中心とする授業づくりに挑戦してきた教師たちの柔らかな息遣いと確かな足跡が、ここにある。
目次
学級崩壊から総合学習へ(学級崩壊からの出発;総合学習に挑戦する;全校生による川の学習 ほか)
「妙音沢」から学ぶ―子どもの学びに立ち会う(子どもの話に耳をかたむける;「妙音沢」のなぞにせまる;木の不思議をさぐる ほか)
「ぬか漬け」から学んだこと(「ぬか漬け」との出会い;達人に学ぶ;絵巻物への発展 ほか)
町の名産「ひじき」を追って(子どもたちと町を見つめる;町探検から始まる追究;さらに追究したい学習へ ほか)
著者等紹介
稲垣忠彦[イナガキタダヒコ]
1932年、呉市生まれ。東京大学大学院博士課程修了。東京大学名誉教授、帝京大学教授。教育方法史・授業研究。一貫して教育方法を研究テーマとし、教師の専門性に注目しつつ授業実践の研究を深めてきた。日本における授業の歴史研究、英米など海外の実践の紹介、教師たちとの共同研究を合わせて、授業の改造、総合学習づくりをすすめている。主著に『明治教授理論史研究』(評論社)、『戦後教育を考える』(岩波新書)、『総合学習を創る』(岩波書店)、『授業研究の歩み―1960年~1995年』『増補版 アメリカ教育通信―大きな国の小さな町から』(評論社)など
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