出版社内容情報
ジェレミーは絶対人殺しなんかじゃない。容疑をかけられても沈黙を守る兄。無実を信じる妹。息詰まる裁判の行方は……? 妹は事件解決の手がかりを求め、恐怖と闘う……。 2012年、エドガー・アラン・ポー賞YA部門を受賞した本格推理小説です。
内容説明
野球チームの監督を殺害した容疑で裁判にかけられるジェレミー。―あのやさしい兄が人を傷つけるなんて、ありえない!妹のホープだけは無実を信じているのだが、事件について、兄はひとことも話そうとしない。「お願い、ジェレミー、やってないって伝えて!」―2012年エドガー・アラン・ポー賞(YA小説部門)受賞。
著者等紹介
マコール,ダンディ・デイリー[マコール,ダンディデイリー] [Mackall,Dandi Daley]
アメリカ、オハイオ州在住の作家。10歳で作文コンテストに入賞して以来、創作をつづけている。これまでに、子どもの本からYA作品、大人の読み物まで、あらゆるジャンルの作品を400作以上、世に送り出している。ラジオやテレビのトーク番組出演、学校を訪問しての講演会なども精力的におこなう。『沈黙の殺人者』で、2012年のエドガー・アラン・ポー賞(YA小説部門)を受賞
武富博子[タケトミヒロコ]
東京生まれ。上智大学法学部国際関係法学科卒業。翻訳家として活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
星落秋風五丈原
24
人とうまくコミュニケーションが取れない少年ジェレミーが殺人罪で逮捕される。兄を一途に信じる妹や問題の多い母などちゃんと家族愛はあるのにまっすぐに伝わらない。クライマックスはたたみかけるようでした。2021/08/21
きらら@SR道東民
16
野球チームの監督を殺害した容疑で裁判にかけられるジェレミー、妹のホープが無実を信じて兄を救おうとする法廷劇。ガラスの欠片のように散らばった謎が、最後の法廷で明らかになるところは、はっと息をのんで思わず引き込まれます。ガラス瓶に心を込めたジェレミーの想いがピュアで美しい。事件を通して関わりあう友人達に、ホープが恋に揺れるところがキュンとさせられます。2014/11/25
ケニオミ
12
前々から気になっていたんだけど、日経新聞の書評が後押しして読むことになりました。ある出来事をきっかけに選択的緘黙を通している自閉症の兄。その兄が殺人容疑で捕まってしまう。兄の心がピュアであることを知っている妹のホープは、沈黙する兄のため、真犯人探しに奔走する。美人だが人見知りしてしまうホープをいつも助けてくれる男友達TJ。TJが引き合わせ、真犯人探しに協力するようになるハンサムなチェイス。ホープとチェイスの関係にドキドキしながら、最後のどんでん返し。真犯人は・・・。後は読んでね。ちょっとTJが可哀想かな。2014/07/29
tellme0112
8
なかなか読み進められなかった。読み始めたら、集中して読んだ。2019/07/19
みのかさご
7
おもしろかった。人物の心理描写も甘酸っぱかった。2016/01/31