内容説明
動物を動物たらしめている特徴の一つが神経系の存在であるが、その構造や機能は動物により実に様々である。近年、ヒトなど個々の生物の脳神経系については急速に解析が進んでいるが、多様な神経系がどのような進化の道筋を経て生まれたかという全体像は、未だ謎に包まれている。無脊椎・脊椎を問わず多様な動物を比較することで、その謎に果敢に挑む。
目次
序章 神経系の壮大な歴史
1章 神経細胞の出現:散在神経系
2章 脳の始まりと複雑化を考察する:細胞からみた脳の進化
3章 神経節体制から軟体動物巨大脳への変遷
4章 昆虫の微小脳:脳進化の一つの頂点
5章 背側神経管の出現
6章 脊椎動物の脳のはじまりと進化
7章 自律機能の比較生理学:心臓循環系とその神経および液性支配
終章 21世紀の動物神経・脳科学をめざして
著者等紹介
阿形清和[アガタキヨカズ]
理学博士。1979年京都大学理学部卒業。1983年京都大学大学院理学研究科博士課程退学、岡崎国立共同研究機構基礎生物学研究所助手。1991年姫路工業大学理学部助教授。2000年岡山大学理学部教授。2002年理化学研究所発生再生科学総合研究センターグループディレクター。2005年京都大学大学院理学研究科教授
小泉修[コイズミオサム]
理学博士。1970年九州大学理学部生物学科卒業。1975年九州大学大学院理学研究科博士課程修了、福岡女子大学講師。1976年同助教授。1989年同教授。1991年国立遺伝学研究所客員教授(兼任、1994年まで)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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