内容説明
20世紀後半に大きな変貌を遂げた分類学は、一方で新しい総合的な進化・自然史を生み出し、他方で生物多様性問題に対処する研究のフロントの役割を担っている。この分類学について、前半の4章で特定の分類群を扱いながら総合的な多様性研究の手法と実例を示し、後の2章で多様性研究促進のツールを解説。
目次
序章 動物多様性の研究と分類学
1章 中生動物の分類と自然史
2章 オストラコーダから紐解く地球生物史
3章 分子系統で紐解くオサムシの自然史
4章 野生メダカの生物学
5章 生物多様性情報学から見た分類学
6章 みんなの分類学―分類学の成果を共有・継承するために
終章 我々は次世代に何を残せるか―あとがきにかえて
著者等紹介
片倉晴雄[カタクラハルオ]
理学博士。1978年北海道大学大学院理学研究科動物学専攻博士課程単位取得退学。1978年北海道大学理学部助手。1982年北海道大学理学部講師。1988年北海道大学理学部助教授。1997年北海道大学大学院理学研究科教授。2006年北海道大学大学院理学研究院教授
馬渡峻輔[マワタリシュンスケ]
理学博士。1974年北海道大学大学院理学研究科動物学専攻博士課程修了。1975年日本大学医学部助手。1982年北海道大学理学部助教授。1988年北海道大学理学部教授。1993年北海道大学大学院理学研究科教授。2006年北海道大学大学院理学研究院教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。