内容説明
近年注目をあびている「エピジェネティクス」について、重要な発見を中心に概念的な基礎を解説する。ヒストンメチル化、DNAメチル化、siRNAs、遺伝子サイレンシングなどの分子生物学的知識をはじめとして、X染色体不活性化、遺伝子量補償、刷り込みなどのエピジェネティックな現象や、さらに病原体、植物、昆虫、哺乳類の具体的なエピジェネティクスについて取り上げる。基礎知識からまとめられたエピジェネティクス入門の決定版、待望の翻訳。
目次
エピジェネティクス―現象から研究分野の形成まで
エピジェネティクス小史―発生学的エピジェネシスから遺伝学的エピジェネティクスへ
概観と概念
出芽酵母におけるエピジェネティクス
ショウジョウバエにおける位置効果による斑入り、ヘテロクロマチン形成、遺伝子サイレンシング
エピジェネティクス研究のための菌類のモデル生物―分裂酵母とアカパンカビ
繊毛虫類のエピジェネティクス
RNAiとヘテロクロマチン形成
植物におけるエピジェネティックな制御
クロマチン修飾とその作用メカニズム〔ほか〕
著者等紹介
堀越正美[ホリコシマサミ]
薬学博士。1985年東京大学大学院薬学系研究科生命薬学専攻博士課程修了。1985年米国ロックフェラー大学生化学・分子生物学研究室博士研究員。1989年同大学助教授。1992年東京大学分子細胞生物学研究所(旧応用微生物学研究所)共教授(准教授)。1997‐2002年科学技術振興機構(JST)創造科学技術推進事業(ERATO)堀越ジーンセレクター(Gene Selector)プロジェクト総括責任者。研究テーマは遺伝子発現制御機構論、生命現象制御機構論、生物進化制御機構論、生体システム制御機構論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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