内容説明
制御系システムの解析を目的として開発されたソフトウエアツール(MATLAB)を用いた信号処理の解説書である。MATLABは、数値計算式に近い記述を用いるために、ユーザにとってきわめて使いやすく、制御系のみならず信号処理・通信から科学技術、医学・化学系分野まで幅広く利用されている。本上巻では、まずMATLABの使い方について基礎的な事例を示しつつ具体的に説明する。その後、信号処理の基礎として離散時間信号、離散時間システムの基本概念を例題を用いて記述し、信号処理システム全般について解説する。
目次
1 MATLABの使い方(基本演算;グラフィックス ほか)
2 MATLABと信号処理(サンプリング;離散時間信号 ほか)
3 ディジタル信号処理の基本原理(線形時不変システム(LTI)
z変換 ほか)
4 ディジタル信号処理システム(ディジタルフィルタ;FIRフィルタ ほか)
5 統計的信号処理(不規則信号の取り扱い;スペクトル推定 ほか)
著者等紹介
池原雅章[イケハラマサアキ]
1984年慶応義塾大学工学部電気工学科卒業。1989年慶応義塾大学大学院工学研究科電気工学専攻博士課程修了。工学博士。長崎大学工学部電気工学科専任講師。1992年慶応義塾大学理工学部電気工学科専任講師。現在、慶応義塾大学理工学部助教授
島村徹也[シマムラテツヤ]
1986年慶応義塾大学理工学部電気工学科卒業。1991年慶応義塾大学大学院理工学研究科電気工学専攻博士課程修了。工学博士。埼玉大学工学部情報工学科助手。現在、埼玉大学工学部助教授
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