内容説明
近年飛躍的発展を遂げてほとんどその面目を一新した場の量子論―特にゲージ場の量子論の解説書である。基本的なところから詳しく説明されているので、量子力学の初等的予備知識で十分理解できる内容となっている。
目次
対称性の自発的破れ(対称性の自発的破れと南部‐Goldstoneの定理;対称性の自発的破れを起こす模型:2例;NG粒子の低エネルギー定理;非線形表現;Higgs現象;Higgs現象逆定理とカラー閉じ込め;Weinberg‐Salam模型)
くりこみ(次元正則化;1‐loop計算と乗法的くりこみ;BPHZくりこみ;ゲージ理論の乗法的くりこみ;質量によらない対称なくりこみ)
くりこみ群と演算子積展開(複合演算子のくりこみと演算子積展開;くりこみ群方程式;くりこみ群とスケール則)
アノマリー(アノマリーとBRS対称性;アノマリーの計算と幾何学的意味;アノマリーと南部‐Goldstoneボソン)
付録(4次元記法、Diracスピノール;n=2k次元Lorentz群SO(1,n-1)のγ行列
Feynmanグラフの積分公式
行列・演算子に関する便利な公式
外積代数と微分形式)