内容説明
本書は、現代文明の「持続可能性」について、物理学の視点からとらえなおした書である。アインシュタインによる特殊相対性理論の成果「質量とエネルギーの等価性」、および物理学の二大法則である「質量保存の法則」「エントロピー増大の法則」を駆使して、まず燃焼のしくみを科学的に明らかにし、そのうえで「資源、エネルギー、廃棄物」の関係を詳らかにする。さらに、水と菌類の役割を理論と実践の両面から考察する。最後に近年問題化している地球温暖化についても述べ、今後の「持続性のある社会」のあり方について考える。
目次
1 持続性と物理法則
2 特殊相対性理論で考える質量とエネルギー
3 きれいなものは汚れる:エントロピー増大の法則
4 生命の星・地球
5 化石エネルギーから自然エネルギーへ
6 持続性と温暖化
著者等紹介
広瀬立成[ヒロセタチシゲ]
1938年愛知県生まれ。1967年東京工業大学大学院博士課程物理学専攻修了。理学博士。東京大学原子核研究所、ハイデルベルク大学高エネルギー研究所を経て、東京都立大学(現首都大学東京)理学研究科教授。2002年早稲田大学理工学術院総合研究所教授。現在、東京都立大学名誉教授。ゼロ・ウエイストを進める会代表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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- 和書
- 沙門空海 ちくま学芸文庫