出版社内容情報
シベリア抑留関連の日ソ双方の膨大な資料を徹底的に読み込み、各収容地区の抑留者数、死亡者数、所在地などを特定。生還者たちの数多くの手記を引用し、労働、食事、疾病など収容所での過酷な生活の実態を明らかにした労作。
内容説明
西はウクライナから東はカムチャッカにいたる広大な土地に散らばっていた全68の収容地区の多様だった実態の全貌が、はじめて明らかに!シベリア抑留研究に後半生を捧げている著者が、日本側、ソ連側双方の膨大な資料を徹底的に読み込んで、各収容地区の抑留者数、死亡者数、所在地などを特定。生還者たちの数多くの手記を引用し、労働、食事、疾病など収容所での生活の実態を解明。『シベリア抑留全史』の姉妹編に位置付けられる労作。地図・統計資料・地名・人名索引付。
目次
ハバロフスク地方
沿海地方
チタ州
ブリヤート・モンゴル自治共和国
イルクーツク州
クラスノヤルスク地方
ケーメロヴォ州
アルタイ地方
ロシア中西部(欧露)
カザフ共和国
ウズベク共和国
トルクメン共和国
ウクライナ共和国
グルジア共和国
著者等紹介
長勢了治[ナガセリョウジ]
1949年北海道美瑛町生まれ。翻訳家、歴史学者。北海道大学法学部卒業後、三菱ガス化学に勤務。退職後、ロシア極東大学函館校でロシア語を学び、シベリア抑留問題の研究者に(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Go Extreme
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https://claude.ai/public/artifacts/4551cf02-6344-48a5-ae9a-6f909838aaa8 2025/06/23
みんな本や雑誌が大好き!?
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抑留された地によって、待遇の差は若干なりともあったようです。極寒の地であったか、まだ極寒ではないレベルの地であったかの違いもあります。食料不足、重労働も若干の差はあったようです。 発疹チフスの蔓延で高い死亡率を記録した収容所もあれば、死亡者がゼロのところもあったそうです。日本軍にしても、捕虜扱いに関して所長などによって、ところによって違いがあったように、残酷なソ連軍にあっても、その違いは多少はあったとのこと。シベリア抑留問題をライフワークにしてきた著者による執念の一冊。2025/07/28
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