出版社内容情報
種が多く、その果汁が血を連想させるザクロは、古代から人々の想像力を刺激し、世界各国の宗教で珍重されてきた。美術品や文学作品のモチーフとして描かれるだけでなく、食品として心身に及ぼす効能までを網羅する。レシピ付。
内容説明
種が多く、その果汁が血を連想させるザクロは、古代から人々の想像力を刺激し、世界各国の宗教で珍重されてきた。美術品や文学作品のモチーフとして描かれるだけでなく、食品として心身に及ぼす効能までを網羅する。レシピ付。料理とワインについての良書を選定するアンドレ・シモン特別賞を受賞した人気シリーズ。
目次
序章 最も美しい果実
第1章 神話におけるザクロ
第2章 古代世界のザクロ
第3章 ユダヤ教とイスラム教のザクロ
第4章 中世のザクロ
第5章 今日のザクロの生産と栽培
第6章 現代の文学、美術、映画におけるザクロ
著者等紹介
ストーン,ダミアン[ストーン,ダミアン] [Stone,Damien]
考古学者。オーストラリア、シドニー大学構内のチャウ・チャク・ウィン美術館収蔵品管理部を拠点に活動している
元村まゆ[モトムラマユ]
同志社大学文学部卒業。翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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kinkin
85
ザクロ、普段馴染みのない果実だ。子供の頃食べてとても 酸っぱくて以降食べたいとは思わない。 この本を読むと古代からザクロは海外ではよく食されていて 古代から性のシンボルになっていたこともあるという。 たしか東海林さだおさんのエッセイにザクロについて語った エッセイがあるが、もう一度読んでみたい。 サバドール・ダリの絵にもザクロが出てくる絵があることを知った。 図書館本 2024/04/01
くさてる
18
いつも写真と詳しい解説で楽しめるシリーズ。今回は「ザクロ」。なのでレシピとかザクロを使ったお菓子の話が読めるのかなと思いきや、半分以上がザクロを題材にした神話や文化、伝承などの内容で、ザクロがほかの果実とはまた違った形で人間の文化に影響を与えてきたことが良く分かりました。面白い果実なんですね、ザクロ。2023/03/22
秋良
15
古代から食べられ、生の象徴にも死の象徴にもされてきたザクロ。エデンの園の禁断の果実はザクロ説があるらしい。イチジク派だけじゃなくてザクロ派もいるのか……!禁断の果実特定ってめっちゃホットな話題なの?料理についてより神話や伝承の比重が大きいので、古代史好きな人におすすめ。後半で日本の柘榴口についても触れられている。そういうものが存在することを初めて知った。あまり食べる機会がないのでマイナーな果物だと思ってたけど、世紀レベルでメジャーな果物だったとは。2024/02/27
ももいろ☆モンゴリラン
2
Call me by your nameで語源合戦してたのはアンズのほうだったか。しかしザクロ(granade)も各地に伝播している影響力がすごい。スペインのグラナダという街の名の由来になっているって知らなかった!フランス語の「手榴弾」という語の由来にもなっている。生と死の象徴を併せ持つ稀有な果実、ことによるとエデンの園の禁断の果実だったかもしれないザクロ。奥が深い…私が大好きなダリとブグローにも触れてくれてありがとう訳者あとがきで「屈み入る」で石榴口、の日本でのお話触れててもらってうれしかった。おしゃれ2023/06/30
lovejoy
0
★★★2025/06/09