出版社内容情報
城郭建築としては華やかな天守の陰に隠れながら、防備の要として各城の個性が際立つ櫓と城門を詳しく解説した初めての書。城郭建築研究の第一人者が、最新の知見に基づき、350点におよぶカラー写真と図版を用いマニアックに解説。
内容説明
各城の個性が際立つ、城郭防備の要。櫓と城門の見方がわかれば、城めぐりはグンと楽しくなる!歴史、種類、役割、構造、形式をくわしく解説した初めての書。城郭建築研究の第一人者による渾身の書き下ろし。
目次
第1章 櫓(櫓の種類と役割;天守代用櫓;櫓の構造;櫓の形式;櫓の数;代表的な現存櫓)
第2章 城門(城門の発展と名称;城門の構造;城門の種類;代表的な現存城門)
第3章 土塀(土塀の種類と構造;土塀の防備)
著者等紹介
三浦正幸[ミウラマサユキ]
広島大学名誉教授、工学博士、一級建築士。1954年10月、名古屋市に生まれる。1977年3月、東京大学工学部建築学科卒業。広島大学工学部助手・助教授を経て、1999年に広島大学文学部教授。専門は日本建築史・城郭史。神社・寺院・城郭・茶室・民家の歴史や構造などを文科・理科の両分野から研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
六点
95
「あとがき」によれば、日本人の好きな天守の現存率は8%、翻ってこの本に取り上げらた櫓・門・塀の現存率たるや、わずかに1%である。ヤフーニュースで数日前、「本当の城は12の現存天守のみなんだよ」となかなかに「椿説」やのうて「珍説」を振りかざしている痛い人もいる。そうなると「天空の城竹田城」は城でなくなってしまうわけです。事程左様に歴史好きにすら顧みられる事のない、城門と櫓。それぞれが多様な工夫なノウハウを駆使して作られていることが学べた。書を持ってお城へ行こう!と言いたくなる。岡山城なんか面白そうだぬ。2022/10/03
kaz
1
ここまで本格的に知ろうとすると手が回らない気もするが、確かに城門の役割等にも目を向けると楽しさは増すように思う。図書館の内容紹介は『櫓と城門の見方がわかれば、城めぐりはグンと楽しくなる! 櫓と城門の歴史、種類、役割、構造、形式を詳しく解説する。熊本城、姫路城、彦根城など代表的な現存櫓・城門の写真や図版も多数収録する』。 2022/06/30
インテリ金ちゃん
1
お城を見るうえで参考になった。天守閣の残っていないお城はあっても櫓や城門が残っていないお城はないから。2022/06/16