出版社内容情報
百年前にはメキシコの山間部でしか知られなかった、果物とも野菜ともつかない果実はなぜ世界中で愛されるようになったのか。独特な味と食感、高い栄養価、ユニークな外観の裏側にある不思議なアボカドの歴史を探る。レシピ付。
内容説明
百年前はメキシコの山間部でしか知られなかった、果物とも野菜ともつかない果実はなぜ世界中で愛されるようになったのか。独特な味と食感、高い栄養価、ユニークな外観の裏側にある不思議なアボカドの歴史。料理とワインについての良書を選定するアンドレ・シモン賞特別賞を受賞した人気シリーズ。
目次
第1章 アボカドの歴史(アボカドの起源;3種類のアボカド ほか)
第2章 アボカドの栽培(アボカドの植物学;そこなわれる遺伝子の多様性 ほか)
第3章 奇妙な果実を売りこむ方法(人気がなかったアボカド;イメージ作戦 ほか)
第4章 さまざまな食べ方(ワカモレ;世界のアボカド料理 ほか)
付録 アボカドの品種
著者等紹介
ミラー,ジェフ[ミラー,ジェフ] [Miller,Jeff]
コロラド州立大学健康・人間科学部准教授。顧客管理学、食物学および栄養学専攻。2017年「今年の食物学教育者賞」受賞
伊藤はるみ[イトウハルミ]
1953年名古屋市生まれ。愛知県立大学外国語大学フランス学科卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
香菜子(かなこ・Kanako)
22
アボカドの歴史 (「食」の図書館)。ジェフ・ミラー先生の著書。アボカド好きな人は多いけれどアボカドの歴史は意外と知られていないのかも。私もアボカド好きの自称アボカド大好き人間だけれどアボカドの歴史は知らなかった。アボカドの歴史を知れば知るほどアボカドの奥深さを感じてますますアボカド好きになってしまいそう。世界のアボガド料理や意外なアボカドの料理法も知ることができるアボカド好きには頼もしい良書。アボカドの歴史を知らずしてアボガド大好き人間を自称することなかれなのかも。2021/12/03
秋良
16
日本で食べられるようになったのはここ20年くらいな気がするアボカド。実は1万年以上前から存在している古株。不飽和脂肪酸やビタミンを豊富に含み、栄養価の高さや収穫のしやすさで主に途上国の人の健康を守る。原産地のメキシコではカルテルが麻薬ビジネスからアボカドビジネスへ鞍替えし、栽培地を支配する問題が生じている。一度マフィアやカルテルが政府より力を持ってしまうと排除は非常に難しい。日本で暮らせるありがたさよ……。それはさておき、読んでると食べたくなるので今日はアボカドのピーナッツ和えを作ろうと思う。2023/09/02
くさてる
15
百年前はメキシコの山間部でしか知られなかった、果物とも野菜ともつかない果実、アボカド。その歴史と人々に受け入られていった流れ、文化について紹介した一冊。ワカモレは好きだけど、それ以外はあまり知らなかったので、いろいろと面白かったです。アボカドトーストは初耳でしたが、確かに映えそうな一品でした。レシピ付きで写真も豊富、楽しく読めます。2021/06/06
Tatsuhito Matsuzaki
7
アボカドの歴史、栽培、調理法までを解説した翻訳本。 アボカドか?アボガドか?と常々疑問に思っていましたが、元々は全く別名で、アメリカで販売用にアボカドと命名されたんですね!2021/05/13
木倉兵馬
1
脂肪を溜め込む珍しい果実、アボカドを扱った一冊。種がやたら大きかったのは、新生代の大型草食動物を利用して繁殖するためだったとは! 意外や意外。アボカドという名前もアメリカ合衆国でつけられたらしく、当時の偏見問題がかかわっていたことが原因だそうで。麻薬カルテルの資金源の一つになる話は怖い。あと気になったのはコーヒーとかに混ぜたり、シェイク風に潰したりして飲む味わい方があると言うもの。おいしいのかな?2022/02/15
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