出版社内容情報
「水」からはじまるエネルギーはつねに人間社会の中心である。エネルギーが人類とどのようにかかわり進歩してきたか、そして未来はどうなるのか。その負の面も余すところなく伝え持続可能な明日を探る、新時代の必読書。
内容説明
社会の進歩はエネルギーの利用能力に比例する。「水」「食糧」「都市」といった身近な側面からエネルギーの現在と未来を歴史をふまえながらわかりやすく紹介。
目次
序章 エネルギーの物語
第1章 水
第2章 食糧
第3章 輸送
第4章 富
第5章 都市
第6章 安全保障
終章 エネルギーの未来
著者等紹介
ウェバー,マイケル・E.[ウェバー,マイケルE.] [Webber,Michael E.]
米国テキサス州生まれ。テキサス大学オースティン校のエネルギー資源の教授。スタンフォード大学で機械工学の博士号取得。現在ではテキサス大学ほか複数のエネルギー関連機関にも所属、精力的に活動している
柴田譲治[シバタジョウジ]
1957年、神奈川県生まれ。翻訳業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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trazom
60
エネルギー論を、第1章「水」、第2章「食糧」、第3章「輸送」という章立てで説き起こしてゆくのがユニーク。そこから、ペットボトル入りの水1リットルには都市水道水より千~二千倍のエネルギーが投入されているなどという視点が生まれる。後半は、「富」「都市」「安全保障」と章が続き、社会的な側面が論じられる。「エネルギー利用の民主化を進めれば経済的不平等は減少する」ハズなのに、「エネルギーによって経済的不平等が規定されている」現実が打破できない。広範な議論が展開されるが、終章の提言にインパクトが乏しいのが残念である。2020/10/01
よしたけ
34
エネルギーの根本は石油ガスより、水。最貧国で水のため女子供が一日数時間を費やし、勤労教育機会が奪われる。水なかりせば発電所は稼働できず(水で設備冷却)、レアアース採掘できず、作物家畜育たない。資源は多分野へ影響力大。米国では資源研究・投資に国防総省に多額予算投入され、有望別分野へ予算回らず。多くの政治問題は資源由来。IT技術革新には目を見張るが、産業革命に比べれば些細だ(産業革命以前は数百年生活は変わり映えしなかった筈)筆者提言・希望:科学技術者を動機付け育成→枯渇しないエネルギー供給開発→気候変動の防止2021/01/31
templecity
14
エネルギーは、電力、石油、食料、水などいろいろな要素がある。ケニアでは中国のダムより2倍は大きいものを建設中。石油確保のために、ドイツ、日本は戦争に踏み切った。等々 2020/09/08
スプリント
11
エネルギーとは自国を潤す力だけでなく他国を従わせる力でもある。 2021/04/03
takao
3
ふむ2021/07/01