図説 纏足の歴史

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  • サイズ A5判/ページ数 397p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784562042500
  • NDC分類 383.7
  • Cコード C0022

内容説明

10世紀頃にはじまり、現代にまで名残を残す「纏足」という習俗。その成り立ちから手順、嗜好、盛衰のすべてを資料から克明にたどった唯一の通史。

目次

第1章 纏足の起源と発展
第2章 小脚と小脚鞋
第3章 纏足をした理由
第4章 纏足時代の特殊集団
第5章 纏足時代の社会生活
第6章 天足運動

著者等紹介

高洪興[カオホンシン]
著述家。歴史や風俗、文化などについての著書・編書が多い

鈴木博[スズキヒロシ]
東京大学文学部卒。著述家・翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Mizhology

7
纏足という単語と少しの知識はあったものの、写真ですら足そのものを観たのは初めてで驚きました。しかも、この足で労働しなければならない立場の人も多かったって、元の運動神経がよほどよくないと無理だと思いました。しかし、文化というか、恐ろしい習わしだと思います。一部のフェチへというより、社会全体の価値観になっていた。広い国だと思っていたけど、日本よりもご近所の目が厳しかったのか?という疑問も生まれました。中国のことって、意外と知らないことがありすぎると気付かせてくれた本。2014/05/18

マカロニ マカロン

5
個人の感想です:B。お茶の水女子大学で、帝政後の中国の女性に体操や舞踊がどのように浸透していったかのシンポジウムを聞く機会があり、現在まだわずかながらも纏足の女性が生存しているということを知った。この本では豊富な図画と文献を参照しながら、纏足の歴史、背景、男性と女性の生活や文化にどのような影響を与えてきたか、そして最終的に「天足運動」としてどのように纏足が禁止されるようになってきたかが詳細に書かれている。3、4歳の頃から足にきつく布を巻き付け足の畸形化を図った、今なら児童虐待の文化と背景は妙味深かった。2019/07/18

不在証明

2
人工的に畸形を造るという点においては、現代日本にもスプリットタンやらインプラントやら様々あるけれども、あちらの国では千年にわたるほどの間、国家が全ての女性に強要していたとは。てっきり暇を持て余した趣味の悪いお金持ちたちの間だけで流行っていたものかと。なんて歪な価値観。腐って血や膿が流れ出して、足が小さくなったねと喜ぶ。腐れば腐るほど良いの。これで綺麗な纏足ができるのよ、と嬉しそうに話す。母親が娘に。待ったをかける人がいない。怖気を震う。2015/04/11

甘納豆

2
歴史的資料のみならず、写真やまだ存命している纏足実施者のご老人への取材などの具体例が多く、読み応えがあります。 性愛のフェティシズムの対象としてだけ存在することが許される一部貴族子女から始まった纏足が、日常的に労働を余儀なくされる庶民にまで広がっていく経緯、だんだん呪術的・象徴的なものにまで変質していく経緯が、纏足そのものの不自然さ・グロさ以上に不気味に感じられました。でも、今の行き過ぎた痩身志向も、もしかしたら同じようなものなのかもしれません。2012/04/03

john

1
こんな陋習を600年も続けるとは中国人て頭いいんだか悪いんだかわからない。小さな娘が痛みに泣き叫ぶのを心を鬼にして続行したという。足が大きいと結婚もできなかったらしい。そもそも、なぜ普通の足じゃいけないのか?そういう根源的な疑問を持たないのか?不思議である…纏足の写真や、X線写真を見るとなぜこんなことを?と、女性たちの苦しみを気の毒におもうばかりである。2012/11/22

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