内容説明
赤毛のアン;テキストの異同;付録(『赤毛のアン』の地理;プリンスエドワード島の入植者;孤児の例外アン;プリンスエドワード島の教育事情 ほか);暗唱用文学作品;各版の間の異同
目次
99.11.25
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kan
17
後半のちっこい字の2段組み200ページ超の膨大な注釈・解説・付録が本体みたいなもので、ほぼ百科事典。本章と往復してアンの世界を堪能した。当時の孤児の扱いや女児の不遇、教育事情、モンゴメリの生い立ちを知り、モンゴメリはアンに自己投影し、作品を通じて生き直しをしているように思った。斎藤美奈子さんが戦う少女の就活小説と指摘したのも納得。登場人物の、聖書由来の名付けも勉強になった。アンの想像力と語彙、美しいPEIの自然描写が楽しい。石板事件とお酒事件と髪染め事件は笑ってしまったし、気取った表現にもニヤニヤ。名作。2025/05/17
マカロニ マカロン
14
個人の感想です:A-。『赤毛のアン』読書会参考本。村岡花子さんの訳で読んだあと、本書を読むとアンの話す敬語が現代的になっている。本書には本文以外に膨大な注釈と付録がついており、赤毛のアンの解説書としてとても充実していて勉強になった。20世紀初頭『アン』が書かれた頃、この島は禁酒法時代、とすると3年物のカシスワインは密造酒で、マリラの慌てぶりは推して知るべしだ。赤毛への偏見と共に、ダイアナを不信心な名前というマシューの言い分もわかりやすく解説され、アンはコーディリアと呼ばれずに良かったことがわかる2023/12/07
hakumai
6
言わずと知れた名作ですが、初めて読みました。アンて、赤毛を気にしてたんだねぇ。大人になるとなおさら、アンの素直で聡明で妄想癖があって頑固なところに、不思議と安らぎを感じます。大人になったアンの話もあるみたいなので探してみようっと。あと、「本屋さんのダイアナ」を再読しないと!2017/06/05
コマツ
5
【図書館】注釈がすごかった。まるで辞典のように細かく細かく注釈や写真や挿絵の紹介が巻末に。だからなかなか読み進められないのよ。楽しくて!マニア向けですねー。当時の様子もしのぶことが出来て、歴史書のようでもありました。oh!をいちいち「オー!」と訳してあったのには辟易しました。日本語に置き換えて「まあ」とか「えー!」などでよかったんじゃないでしょうかね。2013/06/01
Happy
2
テレビで「アンという名の少女」を見ていたが知らないエピソードがいくつも出てきたのでもう一度読み返そうと手に取った。村岡花子さんの訳じゃないのが残念だけど、人気アニメや裏番組に夢中になって見そびれていた部分の話がつながってよかった。少し違っている部分(例えばアンがシップ焼く入りのケーキを若い牧師婦人に食べさせるところ。テレビでは何かの品評会に出品していた)があったのと、ギルバートって成績優秀な模範生だと思っていたが意外といたずらっ子の部分もあったということ。テレビのほうの再開が待ち遠しい。2022/02/13
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