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内容説明
ユダヤ人として生きた人々の生と死、愛と哀しみ、希望、悲嘆、そして勇気を透明な眼差しで描く感動のノンフィクション。
目次
死への一歩―マーゴラおばさま
ある少年―ムシー
一枚の写真―ドジャおじさま
少年にさした陰―ヘニー
不協和音―ミラとグリーシャと娘
約束の地へ―アダとエディ
月の美しい夜に―アリー〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ルナティック
2
著者自身はシベリアでの抑留生活を送っていたため、ドイツによる迫害を体験していないが、一族そして主に両親の知人が被害に遭っている。戦後、生き残った人たちの証言、また生き残った方本人、様々な方のことを描いている。特に印象に残ったのは、祖母が「死の列」に選別された時、その娘(著者のおば)が「生の列」から「死の列」に並びなおした話。生き残り、そのことを伝えた縁者は「無駄死だ」というが著者は「勇気ある行為」と位置付ける。私には、どちらか判断できない・・・答えられない物語が綴られた一冊。2011/12/25