内容説明
この四半世紀の間、規制緩和や市場自由化の流れは、公益事業分野にも押し寄せた。今世紀に入り、市場万能主義の考えが後退するとともに、多くの公益事業において市場自由化のあり方について再検討が必要になってきている。本書では、内外における主要公益事業の規制緩和・市場自由化の歴史を概括し、現状の評価や課題を整理し、かつ水平的に比較することで、それぞれの分野のあるべき姿を検討する。
目次
第1部 市場自由化の理論(自由化の経済理論と実証分析;公益事業規制の法理論と自由化―1997年以降2007年までの10年における公的事業規制制度の変遷を素材に)
第2部 エネルギー・水道(電力市場の自由化;ガス市場の自由化;水道事業の自由化)
第3部 運輸(航空産業における規制緩和;鉄道分野の自由化)
第4部 通信・郵便(通信分野における規制緩和;郵便事業の自由化)
第5部 自由化を巡るトピックス(ユニバーサルサービスの現状と課題;エネルギー安全保障;地球環境問題と電力の新しい役割)
著者等紹介
藤原淳一郎[フジワラジュンイチロウ]
慶應義塾大学法学部教授
矢島正之[ヤジママサユキ]
(財)電力中央研究所主席研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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