出版社内容情報
私たちを取り巻く社会やビジネスに対し、デジタル技術の発展はこれまでにない広範な影響を与えている。すなわち、マーケティングのあり方も以前のものから大きく変わらざるを得ない。
著者は書名ともなっている「デジタルマーケティング」を「人びとが、自由な構想のもと、未来への意思を持って、デジタル技術を活用して、新しい価値創造の仕組みを作り、そこで想像した様々な価値を、社会に伝え、他の人々とともに進化していくことをめざす、マーケティング活動」と定義し、現時点で最適なデジタルマーケティングの体系、フレームワークを提示する。加えてデジタルマーケティングを進める上で欠くことのできない、デジタルトランスフォーメーション(DX)の推進についても、理論的基礎からケーススタディまでを丁寧に解説する。
各章においては、さまざまな企業やコミュニティについての具体的な事例を多数掲載しつつ、ビジネスの進め方について、分かりやすくヒントを提示する。加えて、デジタルマーケティングに取り組む際の前提となる、最新のデジタルビジネスやデジタル技術について、表面的な流行にとらわれることなく、その本質を解き明かす。
日本のデジタル化は他国と比較し非常に立ち遅れており、著者は本書により、デジタル化の推進により日本経済の飛躍の一助になることを目指している。一方で、どこからでも読み始められるよう構成され読みやすいつくりであり、デジタルマーケティング、ひいては新しいビジネスへの取り組みの前に自信を持ってお勧めできる仕上がりとなった。
内容説明
デジタルマーケティング=構想×未来への意思。豊富な事例で理解を深める!!
目次
第1部 デジタルマーケティングの仕組みを知る(デジタルマーケティングのフレームワーク;どんな技術環境でビジネスを進めるのか:デジタル技術環境;デジタルトランスフォーメーションを実現する:デジタル経営戦略;価値創造の仕組みを作る:デジタルビジネスモデル・デジタルイノベーション)
第2部 デジタルマーケティングを推進する(価値を可視化する:デジタルマーケティングマネジメント;Product:デジタル時代の製品戦略;Price:デジタル時代の価格戦略;Place:デジタル時代の流通戦略;Promotion:デジタル時代の広告戦略;デジタル時代のブランド戦略)
第3部 デジタルコミュニケーションを推進する(価値の伝達:デジタルコミュニケーション;コミュニティを活用する:デジタルコミュニティ;メディアを活用する:デジタルメディア;SDGs×デジタルマーケティング:デジタルソーシャルグッド)
著者等紹介
進藤美希[シンドウミキ]
マーケティング学者。専門はデジタルマーケティング。2005年、青山学院大学大学院国際マネジメント研究科博士後期課程修了。博士(経営管理)。日本電信電話株式会社において、最初期のビデオオンデマンドサービスの開発や、マーケティング等に携わった。2008年、東京工科大学に着任し、2022年現在、メディア学部教授として、デジタルマーケティング、コンテンツマーケティング、アドテクノロジー等に関する研究、教育を行っている。青山学院大学大学院国際マネジメント研究科非常勤講師として、「デジタルマーケティング」の講義を行っている。日経広告研究所客員研究員。NPO法人フリーソフトウェアイニシアティブ理事として、フリー/オープンソースソフトウェアに関する広報、啓発活動を実施している。日本情報ディレクトリ学会理事。日本経営システム学会編集委員。日本マーケティング学会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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