出版社内容情報
これまでユーザーは「消費をする主体」として、商品やサービスの購入に行為が限定されていた。しかしオンラインプラットフォームが現れたことで、「サービスを提供」する主体として参加を促すことで、企業の成長を促進させることができるようになった。一方で、それを成功させるのは難しく、ある研究によると半分未満しか継続できていないと言われている。
著者はデンマークのレゴ本社と業務提携し、レゴユーザー向けオンラインプラットフォームを立ち上げ、そのサービスはレゴ社に移管されるほどに商業的な成功を収めた。本書は、そこで得られた知見やケーススタディなどをまとめつつ、数理的なモデルも作り分析を行った研究を元に執筆された。
どのような条件が揃えばオンラインプラットフォームが継続するのか具体的な条件を明らかにし、継続的な参加を促すメカニズムが設計可能なことを示すとともに、これを用いたユーザーイノベーションの商業利用が可能で、経営戦略の対象となりうることを指摘している。また大企業でなくても、先導するユーザーが創り出すイノベーションを商業利用できる可能性を指摘する。
従来では考えられなかった個人と企業の関係構築、またそれによる経済成長が期待される、大変公益性の高いテーマを扱い、ロングセラーが期待される。
目次
第1章 序論
第2章 先行研究
第3章 研究手法
第4章 ケース分析
第5章 一般化:アフター相互間メカニズムのモデル化
第6章 妥当性検証:ケースのモデルによる検証
第7章 考察:商業利用の意思決定
終章 結論
著者等紹介
西山浩平[ニイヤマコウヘイ]
1970年兵庫県神戸市生まれ。1994年東京大学教養学部教養学科表象文化論卒。同年桑沢デザイン研究所卒。マッキンゼー・アンド・カンパニーを経て、1997年ユーザー参加型オンラインプラットフォームを事業化。同事業で1998年通産省中小企業事業団第1回ベンチャーフェアJAPAN98審査委員長賞、2000年グッドデザイン賞、2001年日本感性工学会賞、第9回桑沢賞受賞。2007年に世界経済フォーラムよりYoung Global Leadersに選出される。2012年より多摩美術大学情報デザイン学科客員教授。2022年より東京大学大学院工学系研究科技術経営戦略学専攻特任研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。