内容説明
GDPに表れない需要側のイノベーション力、これがデジタル時代の真のイノベーションの姿だ。自分のために新アイデアを生み出すフリーイノベーターたちの活動こそが、人類社会のイノベーション創造の根幹である。多くの企業はその成果物に後乗りしているに過ぎず、OECDのイノベーションの定義はすでに時代遅れといえよう。個人や協働イノベーターたちの、最前線が明らかになる!
目次
フリーイノベーションとは
フリーイノベーションの根拠
フリーイノベーションの生存領域
フリーイノベーターによる開拓
普及不足なフリーイノベーション
フリーイノベーターと企業との分業
企業とフリーイノベーターを繋ぐループ
より広い視点でみる
成功するフリーイノベーターの性格特性
フリーイノベーターの法的権利をどう守るか
フリーイノベーションの研究と実践は次の段階へ
付録1 家計部門におけるイノベーションに関する質問紙調査票
付録2 市場および福祉に与えるフリーイノベーションの影響のモデル化
著者等紹介
ヒッペル,エリック・フォン[ヒッペル,エリックフォン] [Hippel,Eric von]
米国マサチューセッツ工科大学スローンマネジメントスクール、教授(技術イノベーション領域)。フリーイノベーション、オープンイノベーション、破壊的イノベーションなどの分野における、経済学・経営学の世界的第一人者
鷲田祐一[ワシダユウイチ]
一橋大学大学院経営管理研究科教授。専門は、マーケティング、イノベーション研究。1991年一橋大学商学部を卒業。株式会社博報堂に入社し、生活研究所、イノベーション・ラボで消費者研究、技術普及研究に従事。2003年にマサチューセッツ工科大学に研究留学。2008年東京大学大学院総合文化研究科博士後期課程を修了(学術博士)。2011年一橋大学大学院商学研究科准教授。2015年より現職
古江奈々美[フルエナナミ]
東京理科大学経営学部経営学科マーケティング専攻助教。専門はマーケティング、イノベーション。2014年一橋大学商学部卒業。2015年同大学院商学研究科修士課程研究者養成コース(研究者養成5年一貫コース)卒業。2018年にスタンフォード大学Center for Design Researchに留学。2019年一橋大学大学院商学研究科博士後期課程修了(商学博士)。2019年より現職
北浦さおり[キタウラサオリ]
一橋大学大学院経営管理研究科経営管理専攻博士後期課程。専門はマーケティング、消費者行動研究、イノベーション、服飾科学。宇都宮共和大学非常勤講師。早稲田大学第一文学部卒業。文化女子大学大学院(現:文化学園大学大学院)生活環境学研究科博士後期課程修了(生活環境学博士)
グェン・フォン・バオ・チャウ[グェンフォンバオチャウ]
一橋大学大学院経営管理研究科修士課程。専門はマーケティング。2014年ハノイ貿易大学卒業。2018年一橋大学商学部卒業。同年一橋大学大学院経営管理研究科経営管理専攻研究者養成コース修士課程入学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。