出版社内容情報
阿久津 友紀[アクツ ユキ]
著・文・その他
内容説明
私は乳がん取材者から患者に―『ひとりじゃない』自らにカメラを向け、国内外の各賞を受賞したドキュメンタリスト兼TV局webメディア編集長が書き下ろす患者のリアル。
目次
第1章 私の原点
第2章 2019年夏、両側乳がん手術
第3章 ドキュメンタリーの決意
第4章 乳がん患者 直面する社会の壁
第5章 自分らしく生きる女性たち
第6章 乳がん患者 知っておきたい基礎知識
第7章 新たなステージへ
著者等紹介
阿久津友紀[アクツユキ]
HTB北海道テレビSODANE編集長。1973年、大阪府生まれ。1995年、HTB北海道テレビ入社。長年ピンクリボン運動や乳がん患者の取材をライフワークとして続け、7本のドキュメンタリー番組を制作。2019年、両側乳がんに罹患。取材者から乳がん当事者となり、2020年にTVドキュメンタリー「おっぱい2つとってみた―46歳両側乳がん~」を制作し、国内外から高い評価を受ける。HTBのwebメディア「SODANE」の編集長として乳がんと生きる姿をつづるコラムを連載し、患者と双方向の交流を続けて発信を広める。2022年7月よりHTB東京支社編成業務部長。オットと2匹の保護猫と離れ、単身赴任中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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いちろく
21
男性の発症率が極端に低い一方で、女性は9人に1人が発症すると言われる乳癌。男性の立場で出来ることは、まずは基本的な内容を知ること。多様性や個性の大切さが増々言われる世で、センシティブな事は話題に出しにくいけれど、出さなくても、出せなくても、知っておくべきことはあるな、と。2023/01/31
セイコリーノ 願わくは図書館、本が「希望の綱」となりますように
3
発病、手術、退院。そこで人生は終わらない。まだまだ続くのだ。痛みや、動きの不自由さ、不安、いろんなものを抱えながら、社会人として、妻として、母として、みんな生きていくのでしょうね。温泉などの、入浴着というのを初めて知りました。もっと広まっていくといいですね。素晴らしい取り組みなので、賛否賛賛、話題になって、認知度があがるように。2023/04/25
りょう
3
北海道テレビのディレクターの女性が、両乳房のガンになり、両方の切除手術を受けることになります。もちろん、手術の体験も書かれているんだけど、それを記録し、仲間を作りつながることで、ガンという現代人の多くがかかる病気になっても、生きること楽しむこと働くことを諦めないでいくための社会を目指すところが、素敵すぎます。2023/01/05
mocamoca
1
自分自身の年齢もガン後発時期になってきたせいか、ガンになる知人が多くなってきました。自分自身もガンになることを前提として検査などに臨んでいます。 しかし、この本によるといまだにガンで仕事を辞める人が少なくなく、世間からの偏見などで周りの人に伝えることが出来ないこともあるようです。 この本では、メディアに携わる著者が自分の経験、ガンを取り巻く状況などわかりやすい文章で伝えています。良い本でした。2025/02/02
Hideichi Sekiya
0
乳がんにり患し、両乳房の摘出手術を行った著者のお話、家族と職場の支えが救いに。。。2023/03/27