出版社内容情報
「ケア」とは、人の傷付きやすさにかかわることである。競争社会の中での「ケアの行動」、社会的な絆の問題を提起する。
内容説明
「ケア」とは、脆弱と依存にある他者に配慮することである。人間は傷つきやすく、ひとりでは生きていくことができないため、人との関係、他人への依存を必要とする。現代の競争社会において、ケアの行動は大切なものであり、その配慮をめぐって社会的な絆の問題を提起する。
目次
第1章 「ケア」の主題/女性たちの声(他者への関心:もう一つの道徳心理学;「ケア」は母性ではない;女性たちの不明確な声 ほか)
第2章 配慮すること/リベラルな個人への対抗(人間は基本的に脆弱である、しかし…;リベラルな人間に対する批判;十八世紀における実践哲学の転換 ほか)
第3章 感受性の民主主義(「配慮する」ことのネオリベラルな用法;「ケア」への家族のアプローチ;配慮の実践 ほか)
著者等紹介
原山哲[ハラヤマテツ]
1949年生まれ。東北大学大学院文学研究科単位修得退学。フランス政府給費留学生(パリ高等師範学校)。ベルサイユSQY大学博士課程修了(社会学博士)。現在、東洋大学社会学部教授。専門は看護を中心とするケアの組織の日仏比較
山下りえ子[ヤマシタリエコ]
1963年生まれ。東京大学法学部卒業。東京大学大学院法学政治学研究科単位修得退学。現在、東洋大学法学部教授。専攻する民法(損害賠償法)のほか、仲裁ADR、成年後見人に関する国際・学際研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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ゆう。
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