内容説明
元実業団ラガーマンの桐生は仕事にも家庭にも中途半端な生活を送っている中年会社員。同点の末、くじ引きで負けた最終試合が忘れられない。そんな時、元マネージャーだった同僚の死を知る。「俺はこのままでいいのか」スポーツキャスターになった者、田舎で教師になった者、問題のある金融会社に入り、警察に追われている者…。予算削減による廃部以来、離散していたチームメイトたちと、もう一度あの日の試合に決着をつけるために、連絡を取り始めた桐生。果たして再試合を迎えることはできるのか。
著者等紹介
堂場瞬一[ドウバシュンイチ]
1963年生まれ。青山学院大学国際政治経済学部卒業。新聞社勤務のかたわら小説を執筆。2000年『8年』にて第十三回小説すばる新人賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ユザキ部長
90
諦めるのか?致し方ない事として受け入れられるのか?いや、まだまだ足掻いてみせる。けじめを、折りあいをつけたいと二度目を作る。確かにあの時あの場所での試合は一度きりだったのかも知れない。馬鹿みたいな事。けれど遠回りしてでもチャレンジする。それほどまでに情熱は深い。さぁ、叩き潰せ!2016/04/19
ナミのママ
54
警察小説は何冊か読んでいるものの、堂場さんのスポーツ小説ははじめて。面白いと聞いていましたが、なるほど!これは癖になりそうです。タイトルとあらすじからストーリーはなんとなく想像でき、軽い気持ちで読み始めたのですが、止まらなくなってしまいました。中度半端で辞めてしまったもの、あります。そして見ないふりしているんですよね・・。結構、痛いところを突かれました。良かったです。2017/09/03
姫
30
20年続けてきてスポーツを辞めた時、やっぱり寂しいんだけど、気持ちを切り替えなくちゃいけないし、新しい一歩を踏み出さないといけない、と強く思いました。自分の生活が変わるだけで、人生は続くし、養うべき家族もいる。よし新しい生活に没頭しよう。ただ9月にW杯を見たり、後輩たちが自分が立てなかった舞台で活躍しているのを見ると、どこか血が騒いだり、羨ましい気持ちが芽生えてきて、むしろその事に驚きました。そして思いました。私はやっぱり本質は「~選手」なのかなぁ。そこに嘘はつけないかも。本が好きなことと同じです。2016/03/05
Walhalla
26
ラグビー小説は希少なので、読まずにずっと取っておいたのですが、ジャパンラグビートップリーグ2016/17シーズンの開幕日に合わせて読みました。『ラグビーは少年を最も早く大人にし、大人に永遠の少年の魂を抱かせる』。かつてのフランスの名選手の言葉だそうですね。タイトルにもなっている「ノーサイド」の精神が、ラグビーが素晴らしい競技であることを表していますね。2016/08/30
bluesky
23
堂場さんのスポーツ小説はやっぱりいいな〜今回はラグビー!ワールドカップもあるのでルールよくわかってないけど〜と思いながら読みましたが、知らない人でもしっかり物語に入り込めます。ちょっと出来すぎ感はありましたが、ラストは一緒にスタンドで風を感じてる気になりました。2018/09/16