出版社内容情報
辛うじて伝わった書簡のすべてを訳出し,その至純の愛のありようをくまなく検証し,ヘルダリーンを真の詩人たらしめた熾烈な恋の核心を説き明かす.筆は自ずと現代に開かれた,孤高の詩人の比類のない到達へと重ねられてゆく.
内容説明
辛うじて伝わった恋人ズゼッテの一七通と詩人の四通。これらの書簡のすべてを訳出し、さらにこの苦難に満ちた至純至高の愛のありようをくまなく検証し、ヘルダリーンを真の詩人たらしめた熾烈な恋の核心を明からめる。その筆は自ずと現代に開かれた、この孤高の詩人の比類のない到達へと重ねられてゆく。
目次
別れ ヘルダリーン退去以後―第一~五書簡(内も外もおよそ一切が―第一書簡;失われた手稿を承けて―第二~三書簡 ほか)
春の気配 ヴァイマル行きまで―ヘルダリーン書簡1、第六~七書簡(「若返り」―ヘルダリーン書簡 1;日記ふうに―第六書簡 ほか)
夏の陽光 時代の真珠・平和の魂―ヘルダリーン書簡2、第八~九書簡(あなたのようなご存在は、稀なのです!―第八書簡;時代の真珠―ヘルダリーン書簡 2 ほか)
明と暗 『ヒュペーリオン』第二巻刊行―ヘルダリーン書簡3~4、第一〇~一三書簡(「イドゥーナ」の挫折―ヘルダリーン書簡 3;暗から明へ―第一〇書簡 ほか)
不在の現前 詩人独立への希い―第一四~一七書簡(不在の現前の創出―第一四書簡;詩人独立の強いうながし―第一五~一六書簡 ほか)
著者等紹介
小磯仁[コイソマサシ]
1938‐。慶応義塾大学文学部修士課程修了。Deutsche Forschungs‐Gemeinschaft共同研究員、ヴュルツブルク大学専任講師、山梨大学助教授、教授を経て、現在、同大学名誉教授
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