内容説明
文明論的論争・歴史認識など、歴史と現在について具体的知恵が創出されてくる具体的事例から学びつつ、グローバル・ヒストリーとしての現在・未来への鍵を見出し、北東アジアの今後の協力・発展の道をさぐる。
目次
第1部 古代神話の世界と北東アジア交流(記紀神話をどう読むか―神話と歴史 天照・大物主・倭大国魂の伝承をめぐって;記紀神話における出雲神話の位置;東アジアから見た“古事記”の因幡の白兎説話;古代中国人の日本認識)
第2部 鎖国時代の北東アジア交流(石見への朝鮮漂流民について;中国漂着日本人への取り扱いに見る清朝時代の日中関係;露日関係史から―ロシア科学アカデミー東洋古文書研究所の史料に基づいて)
第3部 北東アジアの接壌地域の歴史と現状(モンゴルから見た北東アジア接壌地域;図們江北岸地域の朝鮮系住民社会と日本;高麗時代のモンゴルと済州の交流―それが今日済州社会に持つ意味)
第4部 現代~未来のアジア太平洋交流(極東ロシアの交通インフラ整備と官民連携;中小企業の北東アジア戦略;北東アジア地域の地域統合過程;北東アジアにおける安全保障上の懸念と経済発展政策の相互作用)
著者等紹介
飯田泰三[イイダタイゾウ]
島根県立大学名誉教授、法政大学名誉教授。島根県立大学北東アジア地域研究センター名誉研究員。東京大学大学院法学政治学研究科博士課程修了。法学博士。法政大学法学部教授、同法学部長、同現代法研究所長、同沖縄文化研究所長を経て島根県立大学総合政策学部教授、同大学院北東アジア開発研究科長、同大学副学長。専門は、日本政治思想史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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