出版社内容情報
社会主義がベルリンの壁とともに崩れた1989年、現代経済学の起源を米主流派ではなく英ケンブリッジ学派に見出した記念碑的著作。
内容説明
1989から2019へ。現代経済学を変えた記念碑的著作!この三十年は、ベルリンの壁の崩壊から始まり、トマ・ピケティの『21世紀の資本』(初版は二〇一三年)が世界的な論争を巻き起こした「格差社会」の固定化で終わったのだが、将来を悲観するばかりでは何も生まれない。現代経済学を再考するには、その基礎から再検討しなければならない。そのためのヒントをいくつも収載。
目次
第1章 正統から異端へ―ジョン・ヒックスの生涯
第2章 限界主義経済学からケインズ経済学へ―ニコラス・カルドアの生涯
第3章 あくなき正統への反逆―J.ロビンソンの生涯
第4章 破れた夢―ライオネル・ロビンズの生涯
第5章 孤高の探究者―M.カレツキの生涯
第6章 自信と不安の錯綜―R.F.ハロッドの生涯
著者等紹介
根井雅弘[ネイマサヒロ]
1962年生まれ。1985年早稲田大学政治経済学部経済学科卒業。1990年京都大学大学院経済学研究科博士課程修了。経済学博士。現在、京都大学大学院経済学研究科教授。専門は現代経済思想史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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