出版社内容情報
過ぎし日のイギリス王室と上流階級の世界
エリザベス女王とその妹・マーガレット王女の幼なじみとして、王女の女官として、公私ともに王室一家のそばで生きてきた男爵夫人の回想録。
1932年、著者はレスター伯爵の長女として生まれた。両親とも、女王の女官やその父王の侍従を務め、著者は女王の戴冠式で、6メートルの裳裾を持って付き従う大役を仰せつかる。一方、23歳で結婚した富豪の夫は、才能と魅力に恵まれつつも度を越したエキセントリックさで、国内外で騒動を引き起こす。喜びも不幸もけた外れの結婚生活だった。
波瀾の日々の支えが、立場の差はあれ気の合う友人のマーガレット王女だった。同時に、型破りな王女の女官が30年も務まったのは、極端な性格の夫に接し慣れていたからでもあった。イギリスでも毀誉褒貶相半ばする王女だが、慈善事業に熱心で常に前向きなその生き方を、そして女王の素顔や王室の人々を、著者は魅力的に描き出している。他に登場人物はスペンサー伯爵(ダイアナ妃の父)、レーガン大統領夫妻、イメルダ・マルコス、ミック・ジャガー夫妻、デイヴィッド・ボウイら、錚々たる顔ぶれ。
内容説明
幼なじみにして主従、男爵夫人の回想。エリザベス女王の妹、型破りな王女の女官が三十年間も務まったのは、奇人の夫に慣れていたからだった―過ぎし日のイギリス王室と上流階級の世界。
目次
最大の失望
ヒトラーの毒水
陶器のセールス
戴冠式
喜びのときも、悲しみのときも
手のつけられない癇癪持ち
マスティク島事始め
パジャマ姿の王女さま
母親の務め
女官就任
カリブ海の饗宴
ロイヤル・ツアー
ケンジントン宮殿での一年
迷える子どもたち
悪夢と奇跡
永遠に若く
王女さまの晩年
死が二人を分かつまで
さて、お次は?
著者等紹介
グレンコナー,アン[グレンコナー,アン] [Glenconner,Anne]
グレンコナー男爵夫人アン・ヴェロニカ・テナント。1932年、第五代レスター伯爵の長女として生まれる。イギリス王室一家と家族ぐるみで親しく、エリザベス女王・マーガレット王女姉妹とは幼なじみとして育つ。エリザベス女王の戴冠式では、メイド・オブ・オナーの役目を果たす。1956年、コリン・テナント、のちの第三代グレンコナー男爵(作家のエマ・テナントは妹、ヘレナ・ボナム=カーターは親戚)と結婚。マーガレット王女の女官(レディ・イン・ウェイティング)を、1971年から2002年に王女が亡くなるまで務めた
立石光子[タテイシミツコ]
大阪外国語大学英語科卒、翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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