出版社内容情報
さまざまな大規模政治変動を引き起こしてきた革命──。その要因、過程、革命指導者の役割や結果を様々な事例を用いて分析した入門書。
【目次】
内容説明
古代ギリシャやローマの都市国家から始まり、ルネサンスや宗教改革、啓蒙主義、アメリカのような自由主義的立憲革命、その対極にある20世紀の共産主義革命など、革命はさまざまな歴史的展開をみせてきた。その後も革命は、ニカラグアやイランで独裁者を倒し、ソ連や東欧では共産主義の崩壊をもたらし、またフィリピンやウクライナ、中東を揺るがしたアラブ蜂起では、非暴力革命の新しい波が生まれた。本書は、変化する革命の特徴や革命家たちの戦略、そして人びとと革命との関係性を、学術的理論と豊富な事例とともに解き明かす。
目次
第1章 革命とは何か
第2章 何が革命を引き起こすのか
第3章 革命のプロセス、指導者、成果
第4章 古代世界の革命
第5章 ルネサンスと宗教改革の革命
第6章 立憲革命―アメリカ、フランス、ヨーロッパ(一八三〇年・一八四八年)、明治期の日本
第7章 共産主義革命―ロシア、中国、キューバ
第8章 独裁者に対する革命―メキシコ、ニカラグア、イラン
第9章 カラー革命―フィリピン、東ヨーロッパ・ソ連、ウクライナ
第10章 二〇一一年のアラブ革命―チュニジア、エジプト、リビア、シリア、イエメン
第11章 近年の革命と将来の革命
著者等紹介
ゴールドストーン,ジャック・A.[ゴールドストーン,ジャックA.] [Goldstone,Jack A.]
1953年生まれ。アメリカの社会学者、政治学者、歴史家。ハーヴァード大学Ph.D(社会学)。ノースウェスタン大学、カリフォルニア大学デーヴィス校などで教鞭をとり、現在、ジョージ・メイソン大学公共政策学教授。その研究手法は、社会運動や政治人口学、比較政治学など多岐にわたる。最初の単著は1993年にアメリカ社会学会の優秀学術出版賞を、その後、世界国際関係学会からマイロン・ワイナー優秀研究者賞、さらに歴史協会からアルナルド・モリミアーノ賞を受賞している
岩坂将充[イワサカマサミチ]
1978年生まれ。ビルケント大学大学院経済社会科学研究科政治学専攻博士課程(トルコ)単位取得退学、上智大学大学院外国語学研究科地域研究専攻博士後期課程単位取得満期退学。博士(地域研究)。現在、北海学園大学法学部政治学科教授。専門は、比較政治学、現代トルコ政治研究、中東イスラーム地域研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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