無縁旅人

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  • サイズ B6判/ページ数 334p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784163900384
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

養護施設から逃げ出した十六歳の少女・舞子は、なぜ死なねばならなかったのか? 若者たちが抱える孤独と痛みを描く警察小説の白眉。

家族や地域の絆を失った無縁社会に警鐘を鳴らす問題作

養護施設から逃げ出した十六歳の少女・舞子は、なぜ死なねばならなかったのか? 若者たちが抱える孤独と痛みを描く警察小説の白眉。

内容説明

16歳の少女はなぜ死んだのか?家族や地域の絆を失った“無縁社会”で若者たちが抱える孤独と痛みを描く警察小説。

著者等紹介

香納諒一[カノウリョウイチ]
1963年、神奈川県横浜市生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。出版社に勤務するかたわら小説を執筆し、1991年、「ハミングで二番まで」で第十三回小説推理新人賞を受賞しデビュー。1999年には『幻の女』で第五十二回日本推理作家協会賞を受賞。ハードボイルド、警察小説、青春小説など多彩な分野で活躍している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

タックン

72
香納さんの捜査一課シリーズを連続してる関係で再読。 被害者少女と加害者・関係者の複雑な関係を鋭い推理と地道な捜査で解き明かしていくデカ長大河内とベテラン刑事渡辺が光る。 題名の(無縁旅人)と被害者少女の境遇・人生があまりにも悲しい。 被害者少女を殺した真犯人は意外だったけど、しっかり読んでいけば落ち着くとこに落ち着いた感じがした。動機がなあ。 書かれた頃は(ネットカフェ難民)って言葉が流行ってたかと記憶しているが、核家族化・少子化・非正規労働者増加等がどんどん進んできてる気がして危惧してる。2024/02/11

シ也

55
「贄の夜会」以来の大河内刑事。今回は前作に比べて地味な印象であるが、重いテーマで読んでいて辛いシーンが多々あるのには絶句。にしても小林係長、良い感じの人になったんだなと苦笑。また前作も読みたくなってしまった。ご都合な展開などが後半では目立つが、主人公の刑事らしい刑事っぷりには昔祖父と見た藤田まことの刑事ドラマを思い出した。時にはこういうのも悪くはない2016/03/04

万葉語り

45
無縁社会の中で、つながりを求めて必死で生きているのにあるいは被害者にあるいは加害者になってしまう若者たちが哀れでならなかった。真相を暴いていく大河内さんも、苦しいだろうし浮かばれないと思った。弱者を食い物にするようなことだけはしてはならないと心底思う内容だった。2014/10/08

ころりんぱ

42
事件の真相までたどり着く捜査の過程ってこんなに複雑なのかぁ。と、二転三転する事件の謎に振り回されていたので、おそらく作者が描きたかった無縁社会の哀しさを味わうことができず残念。しかも、迷って迷ってたどり着いた真相は、そこかー(^◇^;)と、犯人がわかった時にはガクッとなってしまった。だけど、社会の片隅で人並みの生活をできず、ただ生きていくためだけにもがいている若者の未来が失われるっていうのは、本当に救いがなくて…生まれ、育ちの格差を埋める手立ては何かないのか?と暗く重たいものが心に残った。2014/10/20

ミーコ

42
久しぶりの香納作品。現代社会の問題を捉えた作品でした。ネットカフェ難民 非正規雇用などなど 考えさせられました。最初はグイグイ引き込まれたのですが、途中 少しだれてしまいました。 まさか、この人が犯人だったとは! 大河内刑事の 人間味のある温かさが良いです。 希望の持てる終わりに救われました。2014/09/15

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