出版社内容情報
単語の意味がわかっただけで、会話や文章を「理解している」と思っていませんか。見逃しがちなポイントを示しながら、相手の意図を正しくよみとく力をつちかいます。
内容説明
一歩先のフランス語へ。文法の謎をとき、見逃しがちなポイントをおさえ、相手の意図を正しくよみとる。
目次
1章 名詞限定辞を理解しよう
2章 分詞構文とジェロンディフの徹底検証
3章 否定から条件法へ
4章 語りの世界
5章 現在と過去
6章 複合時制
7章 接続法の考え方
著者等紹介
西村牧夫[ニシムラマキオ]
1944年生まれ。東京外国語大学大学院ロマンス系言語専攻修士課程修了、パリ第3大学にて外国語教育研究。フランス語学専攻。西南学院大学文学部外国語学科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ががが
6
フランス語の例文から中級者向けに文法を読み解いていく本。テーマは冠詞類、分詞構文、条件法、各時制など。おそらく例のほとんどは実際の原文から採取したもので、説明のために拵えたものではなく、現実にある文章の解釈を通して言語を分析する構成になっている。そのため解説が煮え切られないところもあるが、裏を返せば大雑把に断定できるほど単純にはできてないとも言える。読むときに見逃しがちな点を丁寧に押さえているので、繰り返し参照すれば読解力は間違いなく上がるだろう。「この文はあの古典からかな」と原典が推測できるのも楽しい。2024/04/07
Bevel
5
「いわゆる文法規則」では説明できないフランス語の文例をあげて、その中に新しい一般的な規則を見いだす、そんなフランス語学者のプロセスを追体験できる(させられる)本。個人的に、冠詞や半過去についての説明がわかりやすかった。自由間接話法は、短すぎてちょっとついていけなかったし、時制についても、いろいろ規則が細か過ぎてうまく理解できなかったけれど、自分のフランス語の蓄積が足りないからだと、漠然と思った。何年かしたらまた読みたい。2013/11/30
サアベドラ
5
フランス文に込められた細かいニュアンスを汲み取るために必要な文法事項が丁寧に書かれている。推測を表す文で前未来を使うのはなぜか?とか、複数ある冠詞の総称用法のそれぞれの使い分けとか、中級レベルの文法書ではあまり深く掘り下げられていない、かゆいところに手が届く内容。同じシリーズの『あらわす文法』と被る部分もあるが、説明の仕方や解釈が微妙にズレるところもあり、併読したほうが良い。このシリーズは「中級」フランス語となっているけど、限りなく上級に近い中級だと思います。何度か読みなおしてしっかり頭に入れておきたい。2012/12/20
ロイヤルミルクティ
2
目から鱗な部分あり、なかなか理解できない部分あり。奥深いなぁ。基礎からまた勉強し直したい気分。2012/10/29
ひろゆき
1
語学の本はなかなか通読は少なく、読メにも登録しないけどこの本はなるほどと引き込まれ、例文を鑑賞したなあと、満足。背伸びして読んだかいがありました。2017/11/18
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- 和書
- 生活指導研究 17