高山宏セレクション〈異貌の人文学〉<br> ノンセンスの領域

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高山宏セレクション〈異貌の人文学〉
ノンセンスの領域

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  • サイズ B6判/ページ数 428,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784560083024
  • NDC分類 930.2
  • Cコード C1010

出版社内容情報

キャロル作品の分析を通してノンセンスの意義を説き、近代批判を展開する。新論考と新解説を追加した、待望の復刊。

【著者紹介】
1919-2001年。イギリスの文芸評論家・詩人・小説家。『詩の構造』、『ノンセンスの領域』、『ポール・ヴァレリー』、『オルペウスの声』などの著書がある。

内容説明

本当は怖ろしいノンセンスの世界―『不思議の国のアリス』やエドワード・リアの戯詩は厳格なゲームの規則に支配されている。分析的知によって人間と世界を引き裂くノンセンスの正体を明らかにした名著。関連エッセー2篇を併録した決定版。

目次

センスとノンセンス
「三つの項の複比例」
「正しい言葉」
言語遊戯とダイアレクティック
「一たす一たす一たす一たす一は」
「具体的かつ几帳面」
猫とコーヒーと三の三十倍
「むすめ七人にモップが七本」
「こうもりとお盆」
「とろなずむこく」のバランス
「抜かりない荒犬のフューリー」
「ハートをやられてる」
「犬神父子精励会社」
「踊る?踊らぬ?」

著者等紹介

シューエル,エリザベス[シューエル,エリザベス] [Sewell,Elizabeth]
1919‐2001。文芸批評家・詩人・小説家。インドで英国人の家庭に生まれる。イギリスで教育を受け、ケンブリッジ大学を卒業後、1949年に渡米、オハイオ州立、ヴァッサー、フォーダム、プリンストンなど多くの大学で教壇に立つ。詩集や小説の著作もある

高山宏[タカヤマヒロシ]
1947年生まれ。東京大学大学院人文科学研究科修士課程修了。現在、明治大学国際日本学部教授。翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

袖崎いたる

9
アリス2書を読んでおいて良かったわ〜。ノンセンスとはなんぞやと意気込んで読んでいたら、まさか最後の最後でドンデン返しが起こる。まさに夢オチだったアリスもかくや。……というのもこの本は読者をアリス化する本なのだ。この本自体がひとつの迷宮になって、そこをさまようことになる読者はひとりのアリス。アリスは結末で目覚めることになる。いったいどこから?──それはもちろん世界のノンセンス、あるいはノンセンスの世界から。訳者・高山宏がガッツリ解説を書いていて以上の本書の性格をきっちり教えてくれてます。日曜が潰れちったわ笑2019/10/20

roughfractus02

8
ノンセンスは「詩的隠喩的な要素」を排除すると本書はいう。詩が音韻ルールで感情を煽り、隠喩が抽象的意味を指示する文字なら、ノンセンスは感情のルールを破る単なる文字列である。一方著者は、ノンセンスは別のルールが作るシステムであるという。ノンセンスは、感情ではなく理性によって、新たなルールに従う世界を創造するのだ。厳格なモラルを重視した19世紀のヴィクトリア朝で、ルイス・キャロルやエドワード・リアはこの文字列を作品に編み込んだ。暗号化され復号されるこの文字列は、IT社会の現代ではAIとネットワークの言葉となる。2020/02/19

Mark.jr

4
Louis CarrollとEdward Lear、二人の作家を比較検討しつつ、"ノンセンス"というゲームのルールを紐解いていく刺激的な一冊です。2023/12/22

人生ゴルディアス

3
がちがちの論理・哲学的な考察ではなく、多分に情緒を含んだ、エッセイ的な本だった。でも、もちろんハッとする知見があったし、「ナンセンス」というものにはなかなか触れる機会がなかったので、なるほどと楽しめた。ただ、この本は帯の煽りが悪い。というか訳者の方が大言壮語すぎるような気が……。まあ、随所にそういうところが見えるのは、「ノンセンス」の検索結果30300件、「ナンセンス」の検索結果5580000件を見ても明らかか。「椀飯振舞」や「正鵠を得る(誤用ではない)」にもこだわりというか、意識の高さがうかがえる。2012/11/11

とみぃ

2
エドワード・リア、ルイス・キャロルのノンセンス文学、延いてはノンセンス・システムの構造を明らかにした本。とくに、ゲームとの類比によって、ゲームの構造をも闡明しつつの論法は、着眼の清新、切れ味の鮮鋭、この上なしと言うべきか。知性・論理によるコントロールがゲームの、ノンセンスの身上であり、その行き着く果ての世界は残念ながら明るくない。そうした頭でっかちの世界に閉じこもるのでなく、外にでましょう、身体をつかって踊りましょう、とシューエルは呼びかける。ふと、村上春樹の『ダンス・ダンス・ダンス』が思い浮かんだ。2018/05/28

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