出版社内容情報
キャロル作品の分析を通してノンセンスの意義を説き、近代批判を展開する。新論考と新解説を追加した、待望の復刊。
【著者紹介】
1919-2001年。イギリスの文芸評論家・詩人・小説家。『詩の構造』、『ノンセンスの領域』、『ポール・ヴァレリー』、『オルペウスの声』などの著書がある。
内容説明
本当は怖ろしいノンセンスの世界―『不思議の国のアリス』やエドワード・リアの戯詩は厳格なゲームの規則に支配されている。分析的知によって人間と世界を引き裂くノンセンスの正体を明らかにした名著。関連エッセー2篇を併録した決定版。
目次
センスとノンセンス
「三つの項の複比例」
「正しい言葉」
言語遊戯とダイアレクティック
「一たす一たす一たす一たす一は」
「具体的かつ几帳面」
猫とコーヒーと三の三十倍
「むすめ七人にモップが七本」
「こうもりとお盆」
「とろなずむこく」のバランス
「抜かりない荒犬のフューリー」
「ハートをやられてる」
「犬神父子精励会社」
「踊る?踊らぬ?」
著者等紹介
シューエル,エリザベス[シューエル,エリザベス] [Sewell,Elizabeth]
1919‐2001。文芸批評家・詩人・小説家。インドで英国人の家庭に生まれる。イギリスで教育を受け、ケンブリッジ大学を卒業後、1949年に渡米、オハイオ州立、ヴァッサー、フォーダム、プリンストンなど多くの大学で教壇に立つ。詩集や小説の著作もある
高山宏[タカヤマヒロシ]
1947年生まれ。東京大学大学院人文科学研究科修士課程修了。現在、明治大学国際日本学部教授。翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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袖崎いたる
roughfractus02
Mark.jr
人生ゴルディアス
とみぃ