出版社内容情報
異端裁判で火刑に処されたジャンヌは、近現代ヨーロッパ形成の場に呼び出されて復活する。聖女の同時代性を明らかにする快著。
【著者紹介】
比較文化史家・バロック音楽奏者。1976年よりフランス在住。著書に「ジャンヌ・ダルク 超異端の聖女」「聖母マリア <異端>から<女王>へ」「知の教科書 キリスト教」「キリスト教の真実 西洋近代をもたらした宗教思想」「聖女の条件 万能の聖母マリアと不可能の聖女リタ」「無神論 二千年の混沌と相克を超えて」「聖者の宇宙」他多数。
内容説明
火刑台の炎と消えたジャンヌは四〇〇年の歴史の闇を切り裂いて復活し、ヨーロッパの「普遍」という理念を懸けた戦場に立つ。聖俗を超えた少女のカリスマとその同時代性を明らかにする快著。
目次
序章 ジャンヌをめぐる記憶の更新と変容(生誕六〇〇年祭;オルレアンの熱狂 ほか)
第1章 英仏の戦いとナショナリズムの萌芽(日本人が知らない英仏関係の実態;中世における英仏の確執 ほか)
第2章 ジェンダーの戦い(戦う女性たち;「小斧」ジャンヌ ほか)
第3章 宗教と政治の戦い(ジャンヌの聞いた「声」;「声」の謎と真の奇跡 ほか)
終章 お告げを聞いた二人の少女(ジャン・アヌイ『ひばり』;聖母マリアの場合 ほか)
著者等紹介
竹下節子[タケシタセツコ]
比較文化史家・バロック音楽奏者。1976年よりフランス在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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