古代ギリシア 11の都市が語る歴史

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  • サイズ B6判/ページ数 217,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784560081587
  • NDC分類 231
  • Cコード C0022

出版社内容情報

アテナイなど11のポリスの盛衰を横糸に、各々がギリシア世界で果たした役割を語ることで時代の流れを描き出す、ユニークな古代ギリシア史。

内容説明

ポリスの栄枯盛衰を横糸にした、古代ギリシアの通史。アテナイやスパルタからマッサリア(マルセイユ)やビュザンティオンまでを舞台に、先史時代からヘレニズム時代までの歴史の流れを、第一線の研究成果をもりこみつつ、わかりやすく物語る一冊。巻末にオリュンピアとデルフォイの解説も収録。

目次

第1部 先史時代(クノッソス;ミュケナイ)
第2部 歴史時代初期―前五〇〇年まで‐暗黒時代とアルカイック期(アルゴス;ミレトス;マッサリア;スパルタ)
第3部 古典期―前五〇〇年‐前三三〇年(アテナイ;シュラクサイ;テバイ)
第4部 ヘレニズム時代(アレクサンドリア)
第5部 回顧と展望(ビュザンティオン;エピローグ)

著者等紹介

カートリッジ,ポール[カートリッジ,ポール][Cartledge,Paul]
1947年イギリス生まれ。オクスフォード大学で博士号を取得、79年よりケンブリッジ大学で教鞭をとる。古典学部長などを経て、現在同大学のA・G・レヴェンティス財団ギリシア文化教授およびクレア・コレッジ古典学フェロー、ニューヨーク大学客員教授

橋場弦[ハシバユズル]
1961年札幌生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程修了。博士(文学)。東京大学大学院人文社会系研究科教授

新井雅代[アライマサヨ]
津田塾大学学芸学部国際関係学科卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

MUNEKAZ

12
「古代ギリシャは都市の文明」ということで、11のポリスの歴史から通史を語る。考えてみればギリシャ人は近代に至るまで民族的な統一国家を持たなかったわけで(ビザンツは「ローマ人」だよね)、文化的な素養は共通でも一つ一つのポリスは結構違う。深く考えずに「古代ギリシャ」と一括りに言うが、個別にみるとその多様性が見過ごされていることに気付かされる。また古代ギリシャは確かに西洋文化のルーツだが、同時に多神教の世界でもあること。つまり普遍的で正統なキリスト教徒たるヨーロッパ世界との他者性に触れているのも印象に残った。2024/07/11

ラグエル

4
都市をクローズアップして歴史を網羅していく、なんてこの地域の歴史をつづるには持って来いなんだろう。ヘレネスたちがバルバロイに対して誇っているのは、文化的指標、ギュムノス。そのギュムノスはギムナシオン(体育場)やジムナスティックス(体操)の語源なわけだ。そう、ギュムノスとは。全裸。、、、真面目に書いてあったって、笑っちゃうでしょうにーっ。2012/11/13

きひら

2
入門書に見えるが、通史ではないので、ある程度知識がある人向けである。都市からギリシア史を概観するという学識に裏打ちされた試みだが、そこにはギリシア文明が本質的に都市的なものだから(文明は大抵そうだが)という考えがある。政治(ポリティコス)も、ポリスの行く末を決めるものとして生まれた言葉である。ギリシアが生み出したものの偉大さは確かだが、それを特殊西欧的なものとみたり、ギリシア世界が一つの確かな政治的・文化的まとまりを持っていたとみなすことは誤りであると強調される。2019/02/04

かしこ

1
各都市少しずつ、これ知ってる、これ知ってるということが書いてあったが、知らないことも書いてあったのでそこは興味深かった。スパルタでは簡潔な言い回しが好まれるとか…2019/04/21

ヴィクトリー

1
勝手に想像していたのよりは初心者向けの紹介本であった。語り口が軽妙なのはいいけれども、ダッシュや括弧を多用して、話の腰を折り過ぎな気もしなくはない。紹介されている都市の印象を強くするのには役立った。2012/09/21

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