目次
第1章 教科書もテストもない学校
第2章 日本を離れて、プラハで学ぶ
第3章 生徒が主体的にかかわる授業
第4章 チェコ語にもがき苦しむ
第5章 充実した課外活動と休日の顔
第6章 手づくりの学校運営
第7章 “バカの学校”と呼ばれて
著者等紹介
増田幸弘[マスダユキヒロ]
フリー編集者。1963年東京生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。チェコを拠点にヨーロッパ各地を取材。2006年からプラハ在住。国内外の新聞・雑誌に記事やコラムを寄稿している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Nobuko Hashimoto
30
気分をチェコモードにする週間。シュタイナー教育についてというよりもチェコ在住者の生活体験に触れたくて手に取った。著者一家は考えるところがあって家族でチェコに渡る。子どもたちは公立のシュタイナー学校に兄妹で入学し、主に言葉の面で苦労しながらも、個性を育む教育方針になじんでのびのびと成長する。シュタイナー学校では教師の教育力が問われるなあと感心。/チェコではよく校外学習をするという記述を見つけた。昨秋プラハで行く先々で校外学習をしている生徒たちを見かけ、普段からそうなのか知りたかったところだったので嬉しい。2020/02/25
Willie the Wildcat
19
学び。仕組みと人。感性と理性。重点をどこに置くかは個々人の選択。正解、不正解ではなく、シュタイナー教育は選択肢の1つ。一方、社会、学校、そして親の取り組みが教育の根底なのを再認識。仕組み以上に、やはり”人”。子供も人である以上、人が人を育てるのは当たり前。著者の2人の子供が成長していく過程に、自分自身のアメリカでの時代を重ねる・・・。思わず応援したくなるなぁ。頑張れ!2013/11/29
シルク
10
ううむ、これは、読んで良かった。家族崩壊寸前まで行って、一縷の望みをかけて日本を離れてチェコに移り住んだ一家の、2人のこども達が通ったシュタイナー学校(自由ヴァルドルフ学校)を描いたもの(文章長い汗)。何が良かったかって、この学校での学級崩壊や、先生同士の諍い、東洋人のこどもを差別する一部の先生、というのが報告されていること。従来シュタイナー学校っていったら、「んもうハッピー、ハッピー。この学校に通うこども達はもれなくいい子で、先生達は全員人間愛に溢れた人格者で」「この学校に通い『さえ』すれば、なんでも→2020/07/18
メルセ・ひすい
3
13-130 赤76 教育制度は??? 教育はチェコの憲法法律制度等々からくる基本的教育環境の説明が必須…これも脱落 まして元社会主義国 社会教育環境の説明。軍隊と思想教育も重要だがこれも脱落。。。日本の小・中学校からプラハの公立シュタイナー学校に編入した兄妹の戸惑いと成長ぶりを克明に描く。 2010/09/01
ろくしたん
2
自分の家族の話。日本からプラハに渡った。子供二人、シュタイナー学校へ。自由な個性を重んじつつも、しっかりとしたカリキュラム。人生そういう時期があるといい。2020/03/29