内容説明
都会の中にビオトープを創りたいという望みは、新しい庭園を生み出すという最終目標を掲げることでもあります。ホタルが飛ぶことで最大の難関はクリアし、せせらぎに雑魚(川の小魚たち)が遊ぶようになって、ほぼ骨格は出来あがりました。維持管理で重要な議論の一つは、雑草をどうするかということでした。雑草は除去するのが従来の庭園技術ですが、ビオトープという考え方からすると自然に委ねるべきものです。せせらぎを中心とした渓谷のような自然を生み出そうとするとき、雑草はどうするのか話はまとまりません。このような議論と実践の中で少しずつビオトープ庭園の姿が出来上がってきて、まとめたのが本書です。
目次
第1章 ビオトープこそ未来型庭園
第2章 芸術も計画と設計から
第3章 工事の仕方
第4章 ホタルの飼い方
第5章 魚とビオトープ
第6章 草と木
第7章 維持管理
第8章 まだ分からない川虫の世界
第9章 2つの実施例
著者等紹介
村上光正[ムラカミミツマサ]
昭和46年名古屋大学博士課程満了。兵庫県立大学環境人間学部教授。工学博士
木下一成[キノシタカズナリ]
昭和56年東海大学海洋学部海洋土木工学科卒。昭和56年東京のコンサルト会社入社。現在、(株)一成代表取締役。各種自然環境調査、ビオトープ設計調査などを行っている。兵庫県立大学非常勤講師。ホタル研究会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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