出版社内容情報
「音楽におけるロマン派様式」を明らかにしつつ、19世紀の音楽の流れを記述した概説書。どういうものが過去の音楽の高度な継承であり持続であるか、どこに断絶がきざし、どこまで変わってきているか、またそれはどう理解されるべきかを、各作曲家の作品を通して克明に解明する。
内容説明
ロマン主義の本質を大きな視点から捉え、その特性を簡潔明瞭に論じつつ、ロマン派の音楽のさまざまな特徴を明確に指摘した包括的な音楽史。音楽のロマン主義が古典主義の発展であり、古典派とロマン派は独立したものではなく、本来ひとつのものだと説く。
目次
第1章 音楽におけるロマン主義のはじまり
第2章 ロマン主義と古典主義ロマン主義の音楽観
第3章 音楽史の時代としてのロマン派
第4章 19世紀における古典・ロマン派様式
第5章 ロマン派音楽の終焉と特殊問題