出版社内容情報
近年とみに注目を集めているバイロス、クリムト、シーレ、デルヴォー等、世紀末の非リアリズム画家を、既成の枠にとらわれず新たな視点で自由に語った美術エッセイ集。世紀末美術を貫いている主題、エロスと死のモチーフを中心に、楽園じみた「もう一つの世界」への甘美なよびかけを展開する。
内容説明
近年とみに注目を集めているバイロス、クリムト、シーレ、デルヴォー等、世紀末の非リアリズム画家を、既成の枠にとらわれず新たな視点で自由に語った美術エッセイ集。世紀末美術を貫いている2つの主題、エロスと死のモチーフを中心に、楽園じみた「もう1つの世界」への甘美なよびかけを展開する。
目次
2つの顔―クリムト
すべては生きながら死ぬ―シーレ
変貌記―ココシュカ
お馬とペガサス―シュヴィッタース
夢見るテイレシアス―フックス
「百水」のほとり―フンデルトヴァサー
悪魔と諧謔―モーリッツ
その実はわが口に甘かりき―ヴンダーリヒ
絵文字の謎―ボス
装飾の天才―デューラー
直視と幻視―ゴヤ
夢の文書―ルソー
記憶の目―シャガール
現代のイコン―デルヴォー
壁抜け男―フォロン
宇宙幻想―ピラネージ
ピエロの帰還―ビアズリー
人工楽園の花の香―バイロス
イヴの笑い―シュトゥック
追う人逃れる人―ホドラーとムンク
封印された楽園―セガンティーニ
影の博物誌―ルドン