白水Uブックス 海外小説永遠の本棚<br> ヴィレット〈下〉

個数:

白水Uブックス 海外小説永遠の本棚
ヴィレット〈下〉

  • ウェブストアに1冊在庫がございます。(2025年06月02日 20時53分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●3Dセキュア導入とクレジットカードによるお支払いについて
    ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ B40判/ページ数 438p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784560072264
  • NDC分類 933
  • Cコード C0297

出版社内容情報

異国の街で寄宿学校の教師として生きる英国女性の内面を描き、『ジェイン・エア』以上に円熟した傑作と称されるブロンテ文学の到達点。

内容説明

教師として自立したルーシー・スノウは、辛辣で独断的、短気な外見の下に優しい心を隠したエマニュエル教授との親交を次第に深めていく。だが、彼らの周囲では二人を引き離す計画が秘かに進められていた。苦悩と葛藤のなかで揺れ動く女性の内面を重層的に描いて、ヴァージニア・ウルフからカズオ・イシグロまで、名だたる作家たちを魅了してきたシャーロット・ブロンテの名作。

著者等紹介

ブロンテ,シャーロット[ブロンテ,シャーロット] [Bront¨e,Charlotte]
1816年、ヨークシャーのソーントンで英国国教会牧師の娘として生まれる。4歳の時に転居したハワースの牧師館で、幼い頃から弟や妹たちと物語を作って遊ぶ。寄宿学校で学び、学校教師、家庭教師として働いた後、1842年にブリュッセルのエジェ寄宿学校に留学。帰国後、学校開設を目指すが生徒が集まらず断念。1846年、「カラー・ベル」の筆名で妹エミリ、アンとの共同詩集を自費出版。続いて取り組んだ長篇小説『教授』は出版社に断られるが、第二作『ジェイン・エア』(47)が刊行されると大評判となる。『シャーリー』(49)、『ヴィレット』(53)も好評を博した。1854年、父親の牧師補アーサー・ニコルズと結婚するが、翌1855年死去。1857年、『教授』が死後出版された

青山誠子[アオヤマセイコ]
1931年名古屋市生まれ。英文学者。1956年東京大学大学院修士課程修了。共立女子短期大学教授、フェリス女学院大学教授、青山学院大学教授を歴任。2000年春、青山学院大学を定年退職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 1件/全1件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

まふ

125
後半ではポール・エマニュエル教授のルーシーへの関わり合いが一気に爆発(?)する。ルーシーは次第に彼の存在を意識するようになり、それが恋情となっていく様子が見事に描出される。その中でルーシーが一人の女性としてその人生哲学を身に付け、独立した女性としての強さをしたたかに備えていく。想えば、本作品は登場人物のひとりひとりに個性が見事に顕れ、作者がひとりひとりを丁寧に描き分けつつ、ある意味で「壮大な人間劇」へとつながる作品となって終わる。⇒2025/02/06

やいっち

72
先に、「常識的な小説の概念(吾輩の思い込み)を超えるというか、覆すような作品。自伝風だからなのか。でも、虚構作品のはず。ある種個性の強い…強すぎる主人公の女性とヴィレットという異国の町の寄宿学校の、主人公に負けず劣らず奇矯な教師との絡みが波乱含みの予感で、面白くはある。イギリス風のゴシック小説の気味も色濃くなって、ますます目が離せない」などと呟いた。偶然の出会い(再会)を露骨に使っていて、普通なら辟易するところだが、そこはシャーロットの過剰なほどの心情描写や情景描写に圧倒され、読者の疑心など圧倒される。2021/02/13

秋良

13
【G1000】上巻の感想に「ブロンテはB専だったのか」って書いたんだけど本当にB専だったっぽい(失礼)。おとぎ話でいいからもう少し報われても良かった気がする。2020/03/16

アップルティー

10
ドクター・ジョンへの報われない恋に見切りをつけたルーシーはエマニュエル教授と兄妹愛のような友愛を結ぶが、これにも様々な困難が立ちはだかる。教授は当初若くして亡くなった婚約者への忠誠心から結婚する気はなく、プロテスタントとカトリックという宗教の違いも障壁となり、果ては親族のために西インド諸島へと旅立つことになる。二人を引き離そうとする者達の企みにより、彼女は徹底的な孤独と絶望に苛まれる。それだけに終盤の教授の彼女へのサプライズは読者として本当に嬉しかった。たとえ最終的に希望は叶わなかったとしても。名著だ。2025/04/09

鳩羽

8
ドクター・ジョンとの交遊に救いを見出していたルーシーを、同じくかつての幼馴染のポリーの登場が打ちのめす。たちまち惹かれあったジョンとポリーは、周囲が恥ずかしくなるほどのお似合いさだったのだ。ルーシーは扱いにくいエマニュエル教授との、丁々発止とした関係を楽しむが…。失恋と言うほどでもないが、暖かく満たされた関係の中に身を置けない運命に打ちひしがれるルーシー。だがエマニュエルは今で言う勘違いおじさんのようにしか見えず、なんでルーシーが友情を感じていくのかよく分からなかった。俗物は長生きするものといった感じて。2019/12/27

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/14121492
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。

最近チェックした商品