白水Uブックス 海外小説永遠の本棚<br> ヴィレット〈下〉

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ヴィレット〈下〉

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  • サイズ B40判/ページ数 438p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784560072264
  • NDC分類 933
  • Cコード C0297

出版社内容情報

異国の街で寄宿学校の教師として生きる英国女性の内面を描き、『ジェイン・エア』以上に円熟した傑作と称されるブロンテ文学の到達点。

内容説明

教師として自立したルーシー・スノウは、辛辣で独断的、短気な外見の下に優しい心を隠したエマニュエル教授との親交を次第に深めていく。だが、彼らの周囲では二人を引き離す計画が秘かに進められていた。苦悩と葛藤のなかで揺れ動く女性の内面を重層的に描いて、ヴァージニア・ウルフからカズオ・イシグロまで、名だたる作家たちを魅了してきたシャーロット・ブロンテの名作。

著者等紹介

ブロンテ,シャーロット[ブロンテ,シャーロット] [Bront¨e,Charlotte]
1816年、ヨークシャーのソーントンで英国国教会牧師の娘として生まれる。4歳の時に転居したハワースの牧師館で、幼い頃から弟や妹たちと物語を作って遊ぶ。寄宿学校で学び、学校教師、家庭教師として働いた後、1842年にブリュッセルのエジェ寄宿学校に留学。帰国後、学校開設を目指すが生徒が集まらず断念。1846年、「カラー・ベル」の筆名で妹エミリ、アンとの共同詩集を自費出版。続いて取り組んだ長篇小説『教授』は出版社に断られるが、第二作『ジェイン・エア』(47)が刊行されると大評判となる。『シャーリー』(49)、『ヴィレット』(53)も好評を博した。1854年、父親の牧師補アーサー・ニコルズと結婚するが、翌1855年死去。1857年、『教授』が死後出版された

青山誠子[アオヤマセイコ]
1931年名古屋市生まれ。英文学者。1956年東京大学大学院修士課程修了。共立女子短期大学教授、フェリス女学院大学教授、青山学院大学教授を歴任。2000年春、青山学院大学を定年退職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

やいっち

70
先に、「常識的な小説の概念(吾輩の思い込み)を超えるというか、覆すような作品。自伝風だからなのか。でも、虚構作品のはず。ある種個性の強い…強すぎる主人公の女性とヴィレットという異国の町の寄宿学校の、主人公に負けず劣らず奇矯な教師との絡みが波乱含みの予感で、面白くはある。イギリス風のゴシック小説の気味も色濃くなって、ますます目が離せない」などと呟いた。偶然の出会い(再会)を露骨に使っていて、普通なら辟易するところだが、そこはシャーロットの過剰なほどの心情描写や情景描写に圧倒され、読者の疑心など圧倒される。2021/02/13

秋良

11
【G1000】上巻の感想に「ブロンテはB専だったのか」って書いたんだけど本当にB専だったっぽい(失礼)。おとぎ話でいいからもう少し報われても良かった気がする。2020/03/16

鳩羽

7
ドクター・ジョンとの交遊に救いを見出していたルーシーを、同じくかつての幼馴染のポリーの登場が打ちのめす。たちまち惹かれあったジョンとポリーは、周囲が恥ずかしくなるほどのお似合いさだったのだ。ルーシーは扱いにくいエマニュエル教授との、丁々発止とした関係を楽しむが…。失恋と言うほどでもないが、暖かく満たされた関係の中に身を置けない運命に打ちひしがれるルーシー。だがエマニュエルは今で言う勘違いおじさんのようにしか見えず、なんでルーシーが友情を感じていくのかよく分からなかった。俗物は長生きするものといった感じて。2019/12/27

amanon

4
ストーリーの随所に潜んでいる暗い影。一瞬その影が突如として取り去られ、幸福な結末を迎えると思っていたら、最後の最後でどんでん返し…それでも語り手に絶望感はなく、生活に対する充足感を覚えているらしいということで幾分かは救われているが…それにしても気になるのが、カトリックとプロテスタントという相反する宗教観を巡るせめぎ合い。互いに美点、利点を認め合いながらも、最終的には相入れないという複雑な関係。それがルーシーとポールとの関係をかなり暗示しているとも言える。夢想と現実が複雑に織りなす終盤は確かに圧巻だった。2019/10/23

駒子

3
上巻ではいやなやつだと思っていたムッシュエマニュエルが、下巻では気難しさは変わらずも、魅力的な人間味を見せて主人公の心に寄り添う。てっきりドクターブレトンと結ばれるのかと思いきや、「彼はあまりに若々しく、快活で気立が優しすぎます。彼の妻は若くて金持ちで美人でなければなりません」という作者の弁。登場人物の恋愛模様も面白かったが、主人公の内面が深く深く掘り下げられ、緻密に描かれているところも良かった。作者と主人公に重なる所があるという解説も興味深かった。2022/01/15

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