出版社内容情報
公的介護保険の実施など、社会福祉サービスに関する議論を豊かにするために! 21世紀の福祉社会の行方を探るガイドブックとして、福祉国家の歴史と今日的課題について概説する。
内容説明
本書は、福祉国家の歴史について概説した上で、欧米における最新の理論を紹介しながら、西欧諸国がこんにち直面している課題と、各国が実施している方法とを総合的に分析する。公的介護保険をめぐる議論を豊かにするために、そしてまた二十一世紀の福祉社会の行方を探るためにも、必読のガイドブック。
目次
第1章 福祉国家の生成
第2章 福祉国家の政治社会学
第3章 福祉国家の新制度派的な分析
第4章 福祉国家の諸モデル
第5章 一九九〇年代における福祉国家の挑戦
著者等紹介
石塚秀雄[イシズカヒデオ]
1948年生まれ。都留文科大学講師。主要著書「バスクモンドラゴン」「福祉社会と非営利・協同セクター」(共著)「非営利・協同セクターの理論と現実」(共著)、主要訳書、アーロン他「社会保障は民営化すべきか」、モロー「社会的経済とはなにか」(共訳)、ドゥフルニ、モンソン編「社会的経済」(共訳)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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壱萬参仟縁
4
J.ドンズロは政治的平等と、社会経済的不平等を埋めるため福祉国家を構想。F.エヴァルドは連帯、保険的社会を考えた(52頁)。TPPやアベノミクス、年寄りはとっとと・・・発言では福祉切り捨てだな。福祉国家もだが、福祉地域などというのは聞いたことはない。地域福祉はあるだろうが。昨日はハローワークに不満をぶちまけてきたが、ヘルパー2級なくして雇われないようだ。つまり、地域福祉の担い手は人財不足なら、あまり資格を問わず、地域の人材を積極登用してもいいと思える。福祉国家は実現できない日本。人間の安全保障あってこそ。2013/04/02
hajimemasite
3
少し古めの本だけども、ベヴェリッジ・レポート前後から90年台までの短く要点のみまとめて著されている。福祉国家論は初学者なので本の内容がどこまで正しいのかわからないものの、よくできたレジメのように短く整理されたオンポイントな論述で、とても読みやすく、体型だった知識を得られた気がする。第五章の挑戦の部分は90年台に書かれたのにもかかわらず、今日の問題にもつながるものが多く、ここから最近の福祉問題の本を読めば、たぶん連続的につながるのだろうなと思わせてくれる。2017/04/27
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