出版社内容情報
種々様々こそわが座右の銘と称し、あらゆるものを愛した快楽主義者が、薄絹のヴェールをかぶせたような洗練された文体で、人生の悲喜劇を軽妙・滑稽・荘重にあますところなく描きだし、自ら「百の幕に分かれ、全宇宙を舞台とする厖大な詩劇」と評した、17世紀詩的物語文学の傑作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
NAO
53
ラ・フォンテーヌは、17世紀フランス古典主義の作家で、モリエール、ボワロー、ラシーヌと親しく、ほかにも、ラ・ロシュフーコーや、『クレーヴの奥方』のラ・ファイエット夫人、『書簡集』のセヴィニェ夫人、ルイ14世の寵愛を受けたモンテスパン夫人らとも親交があった。『寓話』は、イソップやもともとフランスに伝わる寓話などを材料として独特な詩篇としたもので、12巻239話。ほとんどが誰と名指しがあるわけではない一般的読者向けの話だが、「獅子の恋」などのように、誰に向けての寓話であるかを明らかにしているものも幾つかある。2022/04/28
-
- 和書
- まんが星の王子さま