内容説明
独裁体制下における「平和の祭典」の全貌。各国の思惑とボイコット運動、ユダヤ人や黒人への迫害、各競技の様子など、「スポーツと政治」の癒着を歴史的に徹底検証する。
目次
序章 古代ギリシア人への架け橋?
第1章 「より速く、より高く、より強く」―アテネからアムステルダムまでの近代オリンピック
第2章 ナチ登場
第3章 ベルリンをボイコットせよ!
第4章 冬季オリンピック
第5章 ベルリンへ
第6章 「燃えよ、聖火」―儀式ばった大会
第7章 「黒人のパレード」―陸上競技
第8章 プール、マット、リング、荒い波
第9章 『オリンピア』
エピローグ 「オリンピックは続かねばならない」
著者等紹介
ラージ,デイヴィッド・クレイ[ラージ,デイヴィッドクレイ][Large,David Clay]
1945年生まれ。歴史学者(現代ドイツ史専攻)。モンタナ州立大学教授。ナチが台頭してきた1930年代を中心に研究し、『全体主義と政治暴力ヒトラーとスターリンの「血の粛清」』などの著作がある
高儀進[タカギススム]
1935年生。早稲田大学大学院修士課程修了。翻訳家。日本文藝家協会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
coolflat
13
ナチス・ヒトラー時代(1936年)ベルリン五倫大会の話。2020年東京大会を考える上で示唆に富む。ヒトラー政権と安倍政権の類似性が指摘されている。最近はそれに呼応するかの様に、共謀罪がなければオリンピックは開催できないとまで安倍政権は言い出している。「おもてなし」に象徴される様に、オリンピックを開催できる国は「開かれた国」であると人々は受け止めがちだが、実際は違う。独裁政権であるならば、逆に人権抑圧を高め、言論弾圧を強める事をする。ヒトラーがやった事と、安倍がやろうとしている事は本質的には何も変わらない。2017/02/22
takao
2
ふむ2023/05/08