チベット旅行記

チベット旅行記

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  • サイズ B6判/ページ数 389p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784560029503
  • NDC分類 292.29
  • Cコード C0025

出版社内容情報

 紹介者も資力もなく、ただひたすら求道の情熱に身をまかせ、日本人として最初にチベットに入国した河口慧海のチベット旅行記。千辛万苦を凌いでヒマラヤを越えた労苦は、死後10年以上を経て初めて理解され、チベットに関する最も正確な記録として高く評価されている。(カバー/平山郁夫)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

かば

15
明治時代に、インドからヒマラヤを超え、当時なかば鎖国状態であったチベットにほぼ独力でたどり着いた仏僧・河口慧海が残した一代旅行記。道中の困難が克明に描かれており大迫力。ついに到着したラサの街では近代日本の医療知識を持ち込み現地の人々から神のように崇められる有様はある意味で異世界転生ものの走りかもしれない。2020/05/11

周参見

2
地理的に興味を惹かれる地域なので、Kindleストアで無料だったのをいいことに読んでみた。旅の始まりからチベットへ向かうまでが長く退屈だけれども、インドにわたってからが面白い。入国するまでの試行錯誤や苦難を乗り越える様は、結末(行って戻ってこれられる)を知っていてもスリルを感じさせる。いつ死んでもおかしくない旅をしているにも関わらず本人が淡々と書いているのが余計にこわい。そして、チベットに入国してからがネタ満載で面白い。が、いかんせん文庫本5冊分を一つにまとめたもので、書ききれない(笑)。2014/02/14

Miyoshi Hirotaka

2
7世紀に西域を旅した玄奘三蔵と19世紀末にチベットを旅した川口慧海の動機は、漢訳の経文に満足せず、原典を求めたというところに共通点がある。さて、日本の僧侶はなぜこんなにも長い間、仏教を翻訳で学んだのか?それは、チベットがほんの百年前まで非常に危険な土地だったということで説明される。厳しい自然、盗賊の出没、徹底した鎖国政策。複数の言葉を学び、姿形も現地化し、関所を避けて道なき道を行く命がけの旅だった。このため翻訳に独自の解釈が加わり、多数の宗派が生まれた。これが、わが国の仏教を形作った。2013/07/29

MIURA

1
あんな大冒険しておいて帰国するのが恥ずかしいって感情が面白い。 ヒューミントの教科書。2018/11/03

まんげきょう

0
これが実話というから驚きである。 筆者の知性と行動力に感服する。 そして、何より筆者の厚い信仰心がこの旅の成功の鍵だったのだろうと思う。 信仰の力を感じぜずにはいられなかった。2021/07/12

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