出版社内容情報
遺稿となった表題作など四編の散文ほか、グラス、ナボコフ、カフカら、作家が愛した文人についてのエッセイを収録。歴史意識と文学への姿勢が明確なアンソロジー。 解説=池澤夏樹
内容説明
コルシカ島をめぐる未完の作成、カフカ、ナボコフなど作家が愛した文人についてのエッセイ・批評を収録。
目次
散文(アジャクシオ短訪;聖苑;海上のアルプス;かつての学舎の庭)
エッセイ(異質・統合・危機―ペーター・ハントケの戯曲『カスパー』;歴史と博物誌のあいだ―壊滅の文学的描写について;哀悼の構築―ギュンター・グラスとヴォルフガング・ヒルデスハイマー;小兎の子、ちい兎―詩人エルンスト・ヘルベックのトーテム動物;スイス経由、女郎屋へ―カフカの旅日記によせて ほか)
著者等紹介
ゼーバルト,W.G.[ゼーバルト,W.G.][Sebald,W.G.]
1944年、ドイツ・アルゴイ地方ヴェルタッハ生まれ。フライブルク大学、マンチェスター大学などでドイツ文学を修めた後、各地で教鞭をとった。やがてイギリスを定住の地とし、70年にイースト・アングリア大学の講師、88年にドイツ近現代文学の教授となった。散文作品『目眩まし』(90年)、『移民たち四つの長い物語』(92年)、『土星の環イギリス行脚』(95年)を発表し、ベルリン文学賞、ハイネ賞など数多くの賞に輝いた。遺作となった散文作品『アウステルリッツ』(01年)も、全米批評家協会賞、ブレーメン文学賞を受賞し、将来のノーベル文学賞候補と目された。2001年、住まいのあるイギリス・ノリッジで自動車事故に遭い、他界した
鈴木仁子[スズキヒトコ]
1956年生まれ。名古屋大学大学院博士課程前期中退。椙山女学園大学准教授。翻訳家。主要訳書にゼーバルト「アウステルリッツ」(レッシング翻訳賞受賞)(白水社)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おおた
Tonex
春ドーナツ
多聞
きゅー