感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ma-bo
85
フリーライターの著者が大島てるさんと知り合った事をきっかけに、死体発見翌日の事故物件に行ってきた!から始まる。他にも事故物件に住むライターへの取材やご自身が自殺があった土地の戸建を買おうとした顛末等。後半は真面目⁉に真摯⁉に事故物件の基礎知識(定義・告知義務・裁判・見抜く方法・事故物件サイト等)。そして関係者(警察OB・事故物件居住者・事故物件専門不動産会社・ハウスクリーニング、特殊清掃業者)へのインタビュー。タイトルに大島てるが案内人となっているけど殆ど登場はしません💦2025/08/25
HANA
73
大島てるが案内人とタイトルにあるが、大島てるはほとんど登場せず。事故物件というと怪談との親和性が極めて高い事で知られるが、本書の内容は実地に沿ったものばかり。孤独死で人の形が残っている物件から始まり、自殺や一家心中のあった物件の話、それを投資の対象とみる話等実際のケースから始まり、事故物件の定義や裁判所の判断、告知義務等、それに纏わる基礎知識。さらには警察や清掃会社といったそこに関係する人々のインタビュー。といった風に極めて真摯な造りとなっています。これ一冊で怪談とは関係ない事故物件の知識は押さえれそう。2023/11/27
澤水月
42
11年『事故物件に住んでみた!』著者のその後が圧巻。個人的にはメディアで初めて大島てる見つけたり某殺人事件現場検討したりと体当たりが好ましかったが当時は心霊談求める読者にあまり受けてなかった覚え、だが本書で絶句するかも。著者と同じ考え持ちます私も。怪談もお祓い屋も不動産屋も特殊清掃も、投資を目論む若者たちも(!)網羅したお得な一冊。今後必ず孤独死は増えるのだから誰にとっても他人事でない。それと読んだ後、カバーを剥いてみること推奨…一番怖いかも2016/04/05
鷺@みんさー
41
不慮の死は誰しも防ぎようがないもの…とはいえ、自分がいわゆる「腐敗が進んだ事故物件」を生まないようにするには、どうしたらいいのかなぁとか、前々からずっと考えてる。結婚しててもどっちかが死んだら孤独死予備軍になるわけだし。結局はこまめな安否確認なんだろうけど。いずれ、指先にチップが埋め込まれて、生命反応がなくなったら自動的に集積センターに信号が発信されるとか、そんなSFめいた妄想もしてしまう。まぁ、そこまではいかなくても安否確認システムは今でも色々あるんだけどね。うーむ🤔2021/10/13
fwhd8325
37
よく聞く事故物件という言葉だが、実際に見たことも住んだこともないはずです。だけど、築年数の大きい物件では、死因がどうであれ、誰かしらが、そこで亡くなっているはずです。気にすればきりがないし、知らなければそれで良いのではないかと思うのです。そこで生活するわけではないけれど、海や山、道路にもそうした出来事はあると意識したら、それは苦しいことでしょう。2017/07/19