内容説明
ヘーゲル、マルクス、ニーチェをはじめ、ブルクハルト、ヴェーバー、アドルノ、ガーダマーなどの歴史理論を背景にしながら、「音楽史学」の根本問題についてさまざまな角度から照明をあてる。音楽の歴史を、一般史学および哲学との関連から捉え直した「音楽史の理論」書。
目次
第1章 歴史の喪失か
第2章 歴史性と芸術性
第3章 音楽史の事実とは何か
第4章 音楽史の主体を問う
第5章 歴史主義と伝統
第6章 歴史的解釈学
第7章 価値判断は対象か目的か
第8章 音楽史の「相対的自律性」について
第9章 構造史を考える
第10章 受容史の諸問題
著者等紹介
ダールハウス,カール[ダールハウス,カール][Dahlhaus,Carl]
1928‐89。該博な知識と透徹した思考力によって20世紀後半を代表する音楽学者。ベルリン工科大学教授、プリンストン大学客員教授、ドイツ音楽学会会長などを歴任
角倉一朗[スミクライチロウ]
1932年生、1957年東京芸術大学楽理科卒。西洋音楽史専攻、東京芸術大学名誉教授
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