シリーズ・ドイツ現代史
ドイツの歴史教育

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  • サイズ B6判/ページ数 178,/高さ 19cm
  • 商品コード 9784560026090
  • NDC分類 372.34
  • Cコード C0022

内容説明

ナチ時代の負の過去をいかに次の世代に伝えるか。歴史認識と歴史教育をめぐる戦後ドイツの歩み。

目次

第1章 なぜ負の過去について教えるのか
第2章 普通のドイツ人の責任を問う
第3章 ゆがんだ歴史認識をどう解体するか
第4章 「忘れられた犠牲者」への視点
第5章 被害者としてのドイツ人
第6章 変容する世界のなかで

著者等紹介

川喜田敦子[カワキタアツコ]
1974年埼玉県生まれ。東京大学卒業。東京大学大学院総合文化研究科(地域文化研究専攻)修士課程修了。2002年、東京大学博士号取得。2005年より東京大学大学院総合文化研究科・教養学部ドイツ・ヨーロッパ研究センター特任助教授。専攻、ドイツ現代史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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korrya19

6
シリーズドイツ現代史最終巻。ドイツでの歴史教育、とりわけ第二次世界大戦やナチズムがどのように教育されてきたか、そしてそれはイスラエルやポーランド、はたまたヨーロッパの中で時とともにどのように話し合われ模索され変遷し続けているかを著す。 そのことが互いの人権の尊重へと発展していくことを祈るような気持ちで読んだ。 翻って日本を見れば、なんと学ぶべきことの多いことか。 ひとつの国の歴史は一国内だけで完結するものではない。周辺の国々との対話の中で共通した歴史認識がもたれなければ、本当の未来はないと痛感した。2014/12/31

客野

2
ドイツの歴史教育でどのようにホロコーストが扱われているかという疑問の概観を示してくれた。犠牲者は誰か、被害者はどこか、民衆の意識はどうだったのか。変動を続ける戦後でこれらがどのように捉えられ、そして活かされてきたのか。言葉もわかりやすい。ドイツの教育についての本は初めて読んだが、学べるところは多かった2016/08/20

kokekko

1
電車で偶然対面の席になった人が一生懸命この本を読んでいた。遠くの図書館から借りて私も読んだ。現代ドイツの子どもがどうやってナチの歴史を学んでいるのかから始まり、歴史認識の形成されてきたバックグラウンドまでわかりやすく学べる。良書。ただこれを日本がまねようとしても無理だろうとも思う。全ての国の歴史は今に至るまで「そうせざるをえなかった」の積み重ねで、現代人にできるのは、究極的には過去の「そうせざるを…」を丁寧に紐解くことだけなのかもしれないと思った。2018/08/02

せかい

1
歴史教育という大きなテーマですが、それだけじゃなく移民や東西ドイツの格差など色々なテーマがあるうえにとても読みやすいので、初めてドイツに興味を持った人にもお勧めです。2014/03/20

ろーじゃ

1
再読。ドイツは日本とは全く異なる意味で自国の歴史に関してネガティブな見方をしていますが、それが出来るのはEUや隣国が、第二のナチを防ごうと共通の理解を示しているからではないか、と思いました。2012/07/18

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