出版社内容情報
内気な高校生カフカの思春期の情景を描く表題作、梯子を天高く伸ばす熱に浮かされる町を描く一篇など、職人技が光る不可思議な9篇。
【目次】
内容説明
もしもあのカフカがアメリカの普通の高校生だったら―内気な青年カフカの思春期の日常の情景を描く表題作。町中がこぞって梯子を天高く伸ばす熱に浮かされる狂乱を描く「梯子たちの夏」。カスタマーサービスのマニュアル的対応に鬱憤を募らせていく痛快作「お電話ありがとうございます」など、短篇の魔術師が繊細かつ大胆な描写と独自の奇想で繰り広げる、ちょっぴり懐かしくて不可思議な9つの異世界。
著者等紹介
柴田元幸[シバタモトユキ]
翻訳家。アメリカ文学研究者。主要訳書『アメリカン・ナルシス』(東京大学出版会、サントリー学芸賞受賞)ほか。文芸誌『MONKEY』(スイッチ・パブリッシング)責任編集(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ケンイチミズバ
64
ミルハウザーの鋭い風刺が最高到達点だと思った件。人は忘れる。住民投票の結果、ギロチンに。シャルル・アンリ・サンソンの時代に逆行し犯罪抑止のため公開で行われる。禁止されても無理だな。スマホで隠し撮り、YouTubeにもアップされ。町は賛成派と反対派で分断されるも夏が終わる頃には抗議行動も下火に。玩具メーカーが悪趣味な子供用ギロチンを発売するなど、社会への悪影響も見受けられ賛成派の中にも後悔が。犯罪抑止につながったのかどうかは定かでなく、時を経てギロチンがある光景はマックやスタバがそこにあるのと変わらない。2025/12/22
yuui
12
翻訳が良かったからか凄く面白いと思ったけど、何がそんなに面白かったって聞かれると難しい。 ただ自分にあっとったってだけなんかもしれやんけど、とくに「お電話ありがとうございます」が好きやった。 短編っていうのも良かったかもしれやん2025/12/18
まさ☆( ^ω^ )♬
10
2026年の一冊目。年末から読み始めたが何だかんだ忙しくて中々時間が取れず、連休半分過ぎてようやく読了。「お電話ありがとうございます」「斬首刑のあとで」「ありふれた苦境」「梯子たちの夏」「影劇場」が特に良かった。本国では一冊で刊行されたが、日本では分冊で刊行させるとの事。残りの短編も是非読みたい。面白かった。2026/01/01




